防衛省は埋め立て予定地周辺の漁業制限水域を広げ、それに合わせて米軍提供水域を拡大します。そしてまず境界の目印としてブイを設置します。
6・3付琉球新報記事「辺野古工事に最大500億 14年度予備費拠出へ」がこう報じています。
〈政府は、沖縄防衛局が米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設工事に向け、埋め立て海域のキャンプ・シュワブ沿岸に設置を予定しているブイや、シュワブ内にある海上保安庁拠点の機能強化に係る経費などに充てるため、2014年度予算の予備費から最大500億円程度を拠出することを6月中に閣議決定する方針を固めた。埋め立て用の巨大工作物ケーソン(箱形のコンクリート施設)や汚濁防止膜などの関連費にも充てる。〉
●さらに6・3付産経が、海上保安庁が「海上調査への妨害を阻止するため」全国の部隊を辺野古警備に投入する検討に入り、防衛省は岩礁破砕についての名護市の意見書は「提出されなかった」として調整を打ち切る構えと報じました。
防衛省は名護市との間でどうしても踏まねばならない手続きさえ一方的に打ち切ろうとしています。法令に基づかない脱法的な姿勢がいよいよあらわになってきました。
●このような政府の動きについて、稲嶺名護市長はこう語りました。6・3付沖縄タイムス記事「名護市長「辺野古移設 知事選の争点」」から。
〈 防衛省が進めているキャンプ・シュワブ周辺の立ち入り制限水域の拡大については、「10年前の海上での反対行動が、国は頭の中に焼き付いているのだろう。反対の方法はいろんな表現の仕方がある。それらを全て排除するイメージを与えている」と語った。〉
「あつものに懲りてなますを吹く」という例えがありますが、政府は10年前ボーリング調査を阻止されたトラウマから抜け出せず、埋め立て予定地にとにかく基地建設反対派を〈近づけない〉ことに専心・腐心しています。
しかし、稲嶺市長が言うように「反対の方法はいろんな表現の仕方がある」のですから、「それらを全て排除する」ことはできません。
〔参考記事〕
◆辺野古工事に最大500億 14年度予備費拠出へ 6・3 琉球新報
◆海保、辺野古妨害阻止へ全国部隊投入 回答なし名護市との調整一部打ち切り 6・3 産経
☆ ☆ ☆
◆名護市長「辺野古移設 知事選の争点」 6・3 沖縄タイムス
◆稲嶺市長「知事選では辺野古反対の候補応援する」 6・2 QAB
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