2014年9月27日土曜日

社説:[混とん県知事選]なんでそうなったのか


【9・26付沖縄タイムスの大事な社説】

 

9・26付沖縄タイムス・社説「[混とん県知事選]なんでそうなったのか」から抄出します。

 県知事選をめぐって前例のない政治状況が生まれている。こんな選挙、過去にあっただろうか。

 なぜ、こういう複雑な状況になってしまったのか。

 

 米軍普天間飛行場の県外移設を公約に掲げて当選した仲井真知事は昨年12月、県議会や県軍用地転用促進・基地問題協議会など関係機関・団体や県民への事前説明をせずに、辺野古埋め立てを承認した。これが混迷の始まりである。そうである以上、埋め立て承認と辺野古移設の是非が、知事選の最大の争点になるのは当然である。

 

 名護市の辺野古沿岸部では、防衛省によるボーリング調査が進んでいる。

 

 工事を「粛々と」進めることによって後戻りできないような印象を有権者に与え、振興策や基地絡みの財政支出を増やすことによって「辺野古移設やむなし」の空気を広げる-それが政府の基本姿勢である。

 

 だが、政府は見たい現実だけを見て、自分に不都合な現実を見ようとしない。

 

 1996年の返還合意以来、今年で18年になるというのに、今なお、これほど反対が根強いのはなぜか。

 

 沖縄返還交渉に携わった元米国防次官補代理のモートン・ハルペリン氏が指摘するように、困難な外交交渉といわれた日米返還交渉よりもはるかに長い時間を費やしているにもかかわらず、依然として辺野古移設の展望が見えないのはなぜか。無理筋の計画を地元の民意に反して押し通そうとしているからである。

 

 知事のアプローチの仕方が変われば状況も変わる。選挙で選ばれた知事の力は決して小さくない。                        

 

                              ・引用はここまで。

 

 「無理筋の計画を地元の民意に反して押し通す」、それがまさに構造的沖縄差別政策です。安倍首相の念頭にあるのは「普天間の危険性の除去」などではありません。中国に対する軍事戦略の最前線である沖縄に米海兵隊の強力で堅固な基地をいやおうなく受け入れさせる、それしかありません。


〔参考記事・社説〕

◆◆社説[混とん県知事選]なんでそうなったのか 9・26 沖縄タイムス


 

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