2014年9月12日金曜日

News:普天間5年以内運用停止 防衛相「起点は未定」


【米側の同意を得られないので、「いつから5年」を言えない防衛省】

知事は「普天間の5年以内の運用停止」を知事選の公約にする気です。安倍首相は実現に「努力」するとのべ、米政府に知事の要望として伝えましたが、伝えただけでそれを日本政府のたっての要請とはしていません。

 「5年以内」の起点を決められないのは米政府が「知事の要望」をまともに取り合わないからです。日米両政府は辺野古新基地建設にかかる工期を9~9.5年としていますが、それは予定であり、米政府は内心実現を危ぶんでいます。

 そういう状況でありながら起点を決めればそのスケジュールによって両国とも拘束されることになるので、政府はそこを曖昧にして置かざるを得ないのです。しかも、無責任にも知事は「運用停止」の意味をいまだに明確にしていません。

 「普天間の運用停止」を常識的に理解すれば基地機能の停止であり、それは基地機能の県外移設です。普天間の代替基地を辺野古新基地が完成するまでの間引き受けてくれる「本土」の自治体がはたしてあるでしょうか。

 武田防衛副大臣がひとたびは佐賀空港に「オスプレイの暫定移駐」を押し付けようとしたものの小野寺防衛相はそれを棚上げしたまま退任しました。江渡新防衛相はもはやそれに触れず「オスプレイの訓練移転」のみを求めています。 

 

〔参考記事〕

普天間5年以内運用停止 防衛相「起点は未定」 9・10 東京

 

 

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