【埋め立て設計の変更を申請し工期短縮を図る沖縄防衛局】
●政府・防衛省は海上保安庁と沖縄県警を動員してしゃにむにボーリング調査を進めていますが、埋め立て着工の時期はじりじり遅れています。その事情を9・3付NHK記事「名護市への申請一部取り下げ」がこう報じています。
〈アメリカ軍普天間基地の移設計画をめぐり、沖縄防衛局は、計画に反対する名護市との間で調整が進んでいなかった埋め立て工事に関する手続きを一部取り下げ、工事内容の変更を県に申請しました。
普天間基地の移設計画をめぐり、沖縄防衛局は、ことし4月、名護市に対し、▼埋め立て予定地内の河川の流れを変える工事などについて、協議を申し入れましたが、名護市は「文書に不備がある」として補正を求め、内容の審査に入らないまま4か月以上が経過していました。
防衛局は対応を検討した結果、工事内容そのものを見直すことになり、3日午後、職員が名護市役所を訪ね、協議の申し入れを取り下げると文書で通知しました。
また、これとあわせて、防衛局は、県に対し、工事内容の変更の承認を求める申請書を提出しました。〉
稲嶺名護市長の抵抗に焦りを募らせた防衛省はついに埋め立て工法を一部変更することにしたのです。
9・4付琉球新報記事「国、「辺野古」の工法変更を申請 県は来月にも承認」は非常に重要な記事です。添付の図版「沖縄防衛局の設計変更申請書の概要」を参照しつつ全文を熟読して下さい。
〈沖縄防衛局は3日、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた埋め立て工法を一部変更するとして、公有水面埋立法に基づく設計概要の変更申請を県北部土木事務所に提出した。仮設道路などの整備を追加し、埋め立て土砂運搬方法を一部変更するとした。県知事の承認が再度必要となるが、県は環境保全措置などを審査した上で10月上旬にも承認する方向。11月の知事選を控え、議論となりそうだ。
変更点は(1)キャンプ・シュワブ内の辺野古崎に長短3本の仮設道路を追加整備(2)埋め立て工事の際の通路となる中仕切り護岸の追加(3)美謝川の水路切り替え場所の変更(4)埋め立て土砂搬入方法変更―の4点。
このうち(3)、(4)に関して名護市と協議中だったが、場所や方法を変更すると同日、市側にも通知。ただ作業ヤードの設置場所に予定する辺野古漁港の使用については、管理者の市と引き続き協議するとしている。〉
この件については引き続き丁寧に情報を追います。
〔参考記事〕
◆国、「辺野古」の工法変更を申請 県は来月にも承認 9・4 琉球新報
図版 沖縄防衛局の設計変更申請書の概要
◆辺野古、埋め立て工法変更 名護市権限の区域避ける 9・4 東京
◆辺野古埋め立て変更申請を提出 沖縄防衛局 9・3 沖縄タイムス
◆防衛局が設計概要変更承認を申請 9・3 QAB ・動画あり
◆名護市への申請一部取り下げ 9・3 NHK沖縄
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