【オスプレイ・佐賀】
●オスプレイの佐賀空港配備問題には、陸自導入オスプレイ全１７機の配備と普天間オスプレイの暫定移駐とがあります。
暫定移駐は仲井真沖縄県知事が政府に「普天間の５年以内の運用停止」を求めていることから出てきた話ですが、防衛省が米側との事前の調整なくぶち上げ、それに米側が難色を示したことでひとたびは頓挫しました。現在同省は佐賀空港を「訓練」で使用することを佐賀県に要求しています。ただし暫定移駐を断念したわけではありません。
１０・８付佐賀新聞記事「オスプレイ 知事「任期中にめどを」」にこうあります。
〈佐賀県の古川康知事は７日の定例会見で、佐賀空港への自衛隊新型輸送機オスプレイ配備計画について、来年４月までの自身の任期中に「ある程度、めどをつけたい」とし、去就にかかわらず一定の方向性を示す可能性を示唆した。〉
防衛省は当初、来年度予算の概算要求確定前に古川県知事に配備を容認させようとしていましたが、佐賀県側はそれを事実上拒否しました。上の記事で知事は来年４月までの任期中に「ある程度、めどをつけたい」とのべています。
微妙な言い回しですから知事発言は玉虫色の解釈を許すと思いますが、少なくとも沖縄県知事が描くシナリオは突き放していると感じます。
佐賀空港暫定移駐決定を「目に見える負担軽減」として１１月の沖縄県知事選で仲井真知事に追い風を吹かせようという安倍政権のもくろみは破綻したように見えます。
〔参考記事〕
◆オスプレイ 佐賀市校区自治会長に説明会 １０・８ 佐賀
◆オスプレイ 柳川市長「情報を」佐賀空港計画で福岡知事に １０・９ 佐賀
◆オスプレイ 知事「任期中にめどを」 １０・８ 佐賀
◆オスプレイ 支障有無「結論出せぬ」 １０・８ 佐賀
写真 佐賀空港への自衛隊新型輸送機オスプレイ配備計画について、考えを述べる古川知事＝県庁
◆オスプレイ 「副大臣佐賀派遣、何度でも」 １０・８ 佐賀
0 件のコメント:
コメントを投稿