2014年10月5日日曜日

News:日米ガイドライン関連


【ガイドライン再改定】

 

〔解説=「ガイドライン」(日米防衛協力のための指針)の改定は日米安保条約の改定と同じことです。条約の改定は米議会と日本国会での批准を必要とするため、国会での批准を回避するため編み出されたのが「ガイドライン」の策定でした。

 現在進められている再改定は沖縄に深く大きくかかわります。沖縄が〈世界のどこででも〉展開される日米共同作戦の出撃拠点にされるからです。そうなれば、辺野古新基地がになう軍事的役割も新たに位置付けられるでしょう。

 その意味で「ガイドライン再改定」に関連する情報を紹介します。編集部〕

 

10・4付時事記事「日米協力、地球規模で=「周辺事態」は削除-防衛指針」から。

 〈日米両政府は、防衛協力の指針(ガイドライン)再改定に向け8日発表する中間報告に、自衛隊と米軍の協力を大幅に拡大する内容を盛り込む方針を固めた。「地域および地球規模の平和と安定への協力」と明記する方向で調整している。現行ガイドラインが規定する日本周辺有事での協力を定めた「周辺事態」の項目は削除する方向だ。日米関係筋が4日明らかにした。〉

 

 また同日付読売記事「「集団的自衛権」防衛指針に日米協力を明記へ」にはこうあります。

 

 〈日米両政府が8日に公表する新しい日米防衛協力の指針(ガイドライン)の中間報告に、「日本と密接な関係にある国が攻撃された場合」に日米が連携して対処するなどの表現で、集団的自衛権を限定的に行使する場合の日米協力を検討していく方針が盛り込まれることがわかった。〉

 

 「周辺事態」を削除することは日米共同作戦を〈世界のどこででも〉展開するという意味です。時事が報じる「地域および地球規模の平和と安定への協力」と明記する方向がまさにそれです。

 

日米協力、地球規模で=「周辺事態」は削除-防衛指針 10・4 時事

 ・記事から

 

 日米両政府は、防衛協力の指針(ガイドライン)再改定に向け8日発表する中間報告に、自衛隊と米軍の協力を大幅に拡大する内容を盛り込む方針を固めた。「地域および地球規模の平和と安定への協力」と明記する方向で調整している。現行ガイドラインが規定する日本周辺有事での協力を定めた「周辺事態」の項目は削除する方向だ。日米関係筋が4日明らかにした。

 

 

「集団的自衛権」防衛指針に日米協力を明記へ 10・4 読売

 ・記事から

 日米両政府が8日に公表する新しい日米防衛協力の指針(ガイドライン)の中間報告に、「日本と密接な関係にある国が攻撃された場合」に日米が連携して対処するなどの表現で、集団的自衛権を限定的に行使する場合の日米協力を検討していく方針が盛り込まれることがわかった。

 

 

米軍への支援範囲拡大 日米防衛指針「周辺事態」削除へ 10・4 朝日

 ・記事から

 日米両政府は年内の改定を目指す日米防衛協力のための指針(ガイドライン)の中間報告に、世界規模での米軍支援を明記する方針を固めた。安倍内閣による集団的自衛権の憲法解釈変更を受け、日本周辺で米軍支援を想定した「周辺事態」をなくし、自衛隊が世界で米軍に協力できる枠組みに作り替える。

 日米両政府が8日に東京で外務・防衛局長級協議を開いて、発表する。

 

《日米防衛協力のための指針(ガイドライン)》 日本が他国に攻撃されたときや、周辺国での有事(戦争)で自衛隊と米軍の具体的な役割分担を定めた文書。冷戦下の1978年、旧ソ連の日本侵攻に備えて初めて作られた。冷戦終結後の97年の改定では、北朝鮮の核開発疑惑や弾道ミサイル発射実験を受け、朝鮮半島有事を想定した。

 

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