2014年10月5日日曜日

News:オスプレイ12機横田配備のたくらみ


【編集部から】 台風18号が沖縄から遠ざかりつつあります。まもなく辺野古の海に大型スパッド台船が投入され、水深の深い9カ所の地点での海底ボーリング調査が始まります。編集部も気を引き締めています。

 

                      

 

【オスプレイ12機横田配備のたくらみ】

●●10・4付沖縄タイムス・共同記事「オスプレイ12機横田配備で日米が調整」にご注目を。

 〈日米両政府が米空軍の新型輸送機CV22オスプレイ12機を早ければ来年7月にも米軍横田基地(東京都福生市など)に配備する方向で調整していることが分かった。当初は、米軍嘉手納基地への配備も検討していた。11月の沖縄県知事選をにらみ、沖縄の基地負担増を回避する姿勢をアピールする狙いがある。政府関係者が4日、明らかにした。

 配備が実現すれば日本本土へのオスプレイ配備は初めてとなる。日本政府は横田基地周辺の住民の意向を含めた影響調査に着手する考え。だが地元の反発が予想され、計画が実現するかは不透明だ。(共同通信)〉

 

 政府・防衛省はオスプレイの暫定移駐を佐賀空港に押し付けようとしましたが、米側に難色を示されてそれは当面棚上げしました。防衛省は現在、同空港を「訓練拠点」にすると強調しています。

 仲井真知事は昨年末、政府に対し「オスプレイの約半分の本土分散配備」を要望しました。横田12機配備は政府が知事の要望に応える姿勢をみせて知事三選に追い風を吹かせようというわけです。

 「本土分散配備」については政府は従来消極的で「訓練移転」で対応しようとしてきましたが、上の共同記事は横田12機配備のもくろみを報じています(記事に「米空軍のオスプレイ」とあるのは正確には「米海兵隊のオスプレイ」でしょう)。つまり政府はあえて「分散配備」に踏み込んだわけです。

 日米間の調整が実際にどこまで進んでいるかは記事ではわかりませんが、こういう政府の踏み込みは仲井真三選に黄色信号が灯っていると政府が考え、焦りを募らせていることによると思われます。

 オスプレイの横田使用は先日すでに強行されましたが、配備は中継拠点としての使用とは異なり、実現すれば横田に12機が常駐することになります。

 

〔参考記事〕

オスプレイ12機横田配備で日米が調整 10・4 沖縄タイムス・共同

 

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