2014年11月11日火曜日

News:奄美・徳之島で辺野古埋め立て土砂搬出のための巨大な仮設桟橋を計画

●●11・9付奄美諸島の地元紙「南海日日新聞」の記事「地元漁協 同意せず/東京の業者が桟橋建設計画」は重要な問題を提起しています。
 
 〈【徳之島総局】政府が進める沖縄県名護市辺野古への米軍普天間飛行場代替基地建設に伴う埋め立て土砂の採取計画に絡み、東京の業者が徳之島で年間最大350万立法㍍の土砂を採取し、徳之島町の南原海岸に土砂を積み出すための仮設桟橋の建設を計画していたことが8日までに分かった。桟橋は6千㌧級の大型船舶の接岸を想定し、事業費は10億円を見込む。同海岸に漁業権を持つとくのしま漁業協同組合(元田隆丸組合長)は7日、理事会を開き、桟橋の建設に同意しないことを決めた。
 
 ▼沖縄防衛局は辺野古沿岸域・大浦湾埋め立て用の土砂(海砂・岩ズリ・山土)の調達に着手しています。それは昨春、県に要求されて沖縄防衛局がしぶしぶ提出した資料「添付図書─10・埋立に用いる土砂等の採取場所及び採取量を記載した図書」などで明らかになっています。 
 
 ▼徳之島での岩ズリ(砕石の際出る副産物の岩の砕片)採取については、同島の仲間たちがすでに昨年、採取場所を突き止めていました。
 金見(かなみ)と南原(はえばる)は島の北端にあります。防衛局資料は「最寄り港」として天城町の平土野(へとの)港を図示していますが、記事は「東京の業者が徳之島で年間最大350万立法㍍の土砂を採取し、徳之島町の南原海岸に土砂を積み出すための仮設桟橋の建設を計画していたことが8日までに分かった。桟橋は6千㌧級の大型船舶の接岸を想定し、事業費は10億円を見込む」ことを明らかにしました。仮設桟橋は巨大なものになると思われるので、とくのしま漁協は漁場破壊に反対して桟橋建設に同意しないことにしたのでしょう。
 
 ▼今回報道された事態は、沖縄防衛局が県に提出した計画に従って「本土」ですでに岩ズリ採取を進めていることを推測させます。奄美大島の3カ所と徳之島および「本土」各地で採取した岩ズリを船で辺野古に運ぶこの計画を阻止することは「本土」の私たちの課題であると思います。
 編集部は引き続き調査をおこない、この新たな問題領域についての関心を喚起します。
 
〔参考記事〕
 
地元漁協 同意せず/東京の業者が桟橋建設計画 11・9 南海日日
 
写真 土砂を積み出すための仮設桟橋の建設が計画された南原海岸=8日、徳之島町
 
 
 

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