2015年3月23日月曜日

大成抗議キャンペーン:3月17日報告@名古屋支店



****要請書****


大成建設株式会社

代表取締役  山内 隆司様

 

辺野古新基地建設(仮設工事)の中止を求めます。

 

私たち「あいち沖縄会議」は、全国で展開されている「Stop!辺野古埋め立てキャンペーン」の大成建設抗議要請アクションに共鳴し、再度、貴社が受注をしている辺野古新基地建設のための準備工事の中止を強く求めます。 

貴社は、「信頼される企業グループ」へとして、「企業が社会の一員として、社会的公正さを保ち、さまざまな課題の解決に向き合うことの重要性はますます大きくなっています。これからも事業活動を通じて、ステークホルダーの皆様から信頼され、社会から必要とされる企業グループをつくりあげてまいります。」としていますが辺野古新基地建設計画の経緯をご存知でしょうか。 

辺野古新基地建設は沖縄県民の8割が反対しています。沖縄は国土面積のわずか0,6%に在日米軍基地の74%が集中しているため米軍軍属の起こす事件や事故に長く苦しめられてきました。本工事は1995年の3人の米兵による少女暴行事件への県民の怒りを日米政府が逆手にとって基地負担の軽減、「普天間基地の移設」と称して普天間基地にはない軍港や弾薬搭載エリアを兼ね備えた最新鋭の新基地建設計画です。そのため地元のお年寄りを中心に19年間も基地建設を止めてきました。今日もなお、沖縄県民は工事の中止を求めて沖縄の各地域から毎日、何台ものバスでキャンプシュワブのゲート前に駆け付け工事を止めるべく座り込みが続いています。 

さらに貴社は、企業の社会的責任としての環境方針として「生物多様性の保全」を上げていますが、辺野古・大浦湾には地域性の象徴である絶滅危惧種のジュゴンが棲み5000種以上の生物が生息しアオサンゴの大群集がが確認されるなど世界の生物多様性のホットスポットとして学術的に認識されていることをご存知でしょうか。

事業者である防衛省は辺野古環境アセスを方法書の段階から事業内容を後出し住民から意見を述べる機会を奪っています。その後の「準備書」「評価書」ともその科学的調査、保全のための技術、住民との合意形成に至るまで、日本のアセス史上独善的かつ最悪の事例として専門家からも批判されたのをご存知でしょうか。 

貴社が受注した件の工事は沖縄の財産を収奪し、世界の宝を破壊したうえで憲法に違反した戦争の道具となる軍事基地を造ろうというものです。

私達は貴社が、その理念に基づき辺野古・大浦湾の仮設工事を中止し、企業の社会的責任を果たすよう求めます。また、新たに貴社を含む共同事業体が145億円で受注したと報道されている中仕切護岸工事の契約を辞退されるよう求めます。 

以上のことを踏まえ、以下の点について、貴社の見解をお伺いします。 

1「信頼される企業グループ」事業活動を通じて、ステークホルダーの皆様から信頼され、社会から必要とされる企業グループをつくりあげてまいります。とありますが、沖縄は、知事も名護市長も住民の8割もが新基地は必要ないと意思表示をしていますが、沖縄で信頼され必要とされているとお思いですか。 

2社会的責任としての環境方針として「生物多様性の保全」について貴社が行っている工事で珊瑚が破壊されている事実ありますが、貴社の環境方針との整合性がとれているとお考えですか。 

3辺野古の新基地建設の受注の取り消しはお考えですか。 

以上文書で3月末日までにご返答くださるよう要請します。

2015年3月17日

 

あいち沖縄会議 

構成団体

命どぅ宝あいち  不戦へのネットワーク  東海民衆センター 名古屋YWCA  

日本聖公会中部教区沖縄プロジェクトJUCON(基地から沖縄の自然を守りたい日米市民のネットワーク)

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