2021年6月27日日曜日

大成抗議報告:6月16日@福岡九州支社前

 2021.6.16大成建設要請行動報告

今日は、雨のち曇りで、天気がだんだん回復してきて、無事要請行動をやることができた。しかも、Aさんが初めて参加してくれて、総勢7人となった。111枚あったビラが、38枚になっていたので、73枚…73人が受け取ってれたのだ。コロナ情勢の中で、よく受け取ってくれていると思う。


要請書

辺野古米軍新基地建設工事の受注を撤回し、工事の即時中止を要請します

 私達は、沖縄県名護市・辺野古に米軍基地は作らせないことを選挙で示し、平和のために行動し続ける沖縄県民と連帯して福岡で行動する市民の集まりです。

私達は2014年6月に御社が国から受注した辺野古への米軍新基地建設工事の中止と撤退を求めます。

(1)沖縄の意志を無視して辺野古工事を強行する大成建設

沖縄の人々は5月15日について何を思うのか。

 「沖縄の施政権が返還され、日本の支配下に再併合されてから49年になる。日米安保条約にともなう米軍基地の負担を沖縄に集中させることで、日本人の多くは基地がもたらす負担と犠牲から免れ、あたかも日米安保体制が自分達に平和と安全を与えているかのような幻想に浸ってきた。

 そして、米軍の侵略戦争を支持、支援しながら、憲法9条があるから『平和国家』であるかのような欺瞞を重ねてきた。

 そういう幻想と欺瞞の上に今度は、中国に対抗する軍事拠点として沖縄で自衛隊の強化を進めている。仮に尖閣や台湾をめぐって日米中で紛争が発生しても、被害を被るのは沖縄・奄美であり、日本『本土』まで軍事的被害は及ばないだろう。それが日本人の大多数の本音である。

日本人にとって沖縄は、いざとなれば切り捨てられるトカゲのしっぽでしかない。『本土復帰』という欺瞞に満ちた言葉と、いい加減決別すべきだ、沖縄にとって日本・ヤマトウは本土であるはずがない。」と言っているのです。ヤマトウである、私たちはどのように受けとめますか。大成建設は日本政府や自衛隊と一緒になって、本土の利益だけを追求してきた。沖縄の人々の声は一切聞かず、まるで植民地あつかいではないですか。大成建設は沖縄の人々の思いを理解し、埋め立て工事をやめて下さい。

(2)515、沖縄が本土復帰したと言われるこの日に

515日。この日に日本の陸上自衛隊とアメリカ海兵隊とフランス陸軍が霧島演習場で共同訓練を実施しました。敵が占拠した離島の奪還訓練を想定したもので、日米仏の3カ国が歩調を合わせ、中国を牽制するのが狙いです。フランス軍が日本の陸上訓練に参加するのは初めてで、「自由で開かれたインド太平洋戦略」の一環としての訓練なのです。訓練は511日~17日の日程で相浦駐屯地や九州西方海空域でも行われ、陸自が100人、米海兵隊が60人、仏陸軍が60人の計220人が参加しました。15日は市街地戦闘を想定して空砲を撃つ訓練もしたそうです。また海域でも、海上自衛隊と米仏豪の海軍による共同訓練も実施するということです。いつ戦争が勃発するか分からない状況です。大成建設は、その様な戦争に向かう情勢をまた再び推し進め、侵略戦争と共に歩み続け、金儲けをしようとするのですか。

(3)大成建設は遺骨が混じった土砂で埋立をやろうというのか!

去る大戦で沖縄は住民を巻き込んだ地上戦が戦われ、軍民合わせて20万人が命を落としました。

沖縄戦では県内の中学生や女学生が学徒隊として、前戦に駆り出され、若者達は護郷隊として、最前線で戦わされました。武器、弾薬もろくにないまま、米軍の砲火にさらされ、戦車に体当たりを命令されたり、戦場を逃げ惑うなかで次々と斃れていきました。

住民にとって敵は米軍だけではありませんでした。日本軍による住民虐殺、壕追い出し、食糧強奪も相次ぎました。

沖縄戦の末期、日本軍は沖縄島南部に撤退し、住民を巻き込んで戦闘を長引かせました。国体護持(天皇制維持)を最優先し、「本土決戦」のための時間稼ぎをして戦闘を長引かせ、住民の犠牲を増やしていったのです。

沖縄島南部の土砂には、そのようにして犠牲になった住民や兵士の遺骨が混じっています。その様な土砂を辺野古新基地の埋め立てに使用し、戦争の拠点を支える土台とすることは、戦没者を冒涜するものであり県民の遺族感情を踏みにじるものです。断じて許されません。

北部の本部半島の土砂も同じです。本部半島でも日米両軍の戦闘があり、地元住民を巻き込み、米軍の攻撃により沢山の犠牲がでました。伊江島は米軍の火炎放射で、島が真っ赤に燃えてたそうです。沢山の人々が死にました。いまだ遺骨が帰らない住民や学徒隊、護郷隊の遺族が北部にもいます。

沖縄には、新たな軍事基地を造るために利用していい土地も海も土砂も一粒たりともありません。沖縄県民が望むのは、この島が戦争や軍事基地に利用されることなく、住民が平和な生活を送ることです。そして、山野に残る遺骨が手厚く葬られることです。

大成建設は遺骨が混じった土砂で埋立をやろうというのですか。埋立をやめて辺野古から撤退して下さい!

(4)名護市長との協議を不要とした、美謝川の切替工事の強行を許すな!

防衛局は4月、大浦湾に流れ込む美謝川の切替工事の入札の公告を行い、7月初め頃から工事着工をしようとしています。美謝川は大浦湾の埋め立て予定地のど真ん中に流れ込んでいるため、ルートを切り替えないと埋め立て工事に着手できないのです。辺野古新基地建設事業の帰趨を握る工事なのです。

しかし、防衛局は大浦湾の軟弱地盤等のため、大幅な設計変更申請を強いられているのです。知事が許可しない限り、大浦湾の工事は一切出来ないのです。まだ設計変更申請の手続きは終わっていません。公告を行ったり、工事着工の準備を進めたりもやるべきではありません。

この美謝川は「法定外公共物」で、提供施設外は名護市の所有・管理となっているのです。「名護市法定外公共物管理条例」では、法定外公共物の敷地外で、「付替え」や「法定外公共物の構造又は機能に障害を及ぼすおそれのある行為」をする場合は、名護市長の許可が必要とされているのです。ところが美謝川切替ルートの取り入れ口となる「洪水吐き」の工事について、名護市は防衛局に「法定外公共物管理条例に基づく協議は不要」と回答したのです。渡具知名護市長は、協議が必要な工事であるにも関わらず美謝川切替工事にゴーサインを出し、辺野古新基地建設事業に協力する姿勢を明らかにしたのです。また防衛局は、「市との協議が必要となり得る事項は他にない。今回の市の回答をもって水路の切替は進められる」という見解を示し、美謝川工事を強行しようとしているのです.防衛局と名護市長を許すことは出来ません。

(5)不可解な工事契約!ゼネコンを肥え太らせる菅政権!

朝日新聞で、大成建設、間組、大林組等が請け負っている辺野古埋め立て工事が、3回~5回の契約変更を繰り返し、発注から2年半で、工費が当初の259億円から416億円の1.6倍に膨れあがっていると報じました。入札も経ずに増額を重ねているのです。談合そのものです。

大手ゼネコンを肥え太らせるための基地建設。戦争に突き進むための辺野古新基地建設を推し進めている日本政府・菅政権を許すことは出来ません。

そして、日本政府といっしょになって辺野古新基地建設を強行する大成建設を許すことは出来ません。今すぐ工事をやめて辺野古から撤退して下さい。

(6)軟弱地盤や活断層がある辺野古新基地は完成しない!

軟弱地盤や活断層がある辺野古新基地建設は完成まで20年~30年かかると言われていますが、完成することは出来ないのです。不可能なんです。アメリカのシンクタンク戦略国際問題研究所が出した、海兵隊戦略見直し報告書に、辺野古は「完成する可能性は低い」と書かれているそうです。「71000本の杭を打たなければならない軟弱地盤は明らかに不安定だ」と言っています。しかし、日本政府・防衛省は何が何でも造ろうとしているのです。

大手ゼネコンを肥え太らせるための基地建設。戦争に突き進むための辺野古新基地建設を推し進めている日本政府・菅政権を許すことは出来ません。そして、金儲けのため辺野古新基地建設を請け負っている大成建設!今すぐ工事をやめて辺野古から撤退して下さい。


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