2023年5月24日水曜日

大成抗議報告:5月18日@福岡九州支社前

 5/18(木)。雨の中にもかかわらず、常連のKさんと初参加のNさん二人の女性が参加してくれて、7人でした。


要請書

「台湾有事」の危機を高める辺野古新基地建設を中止せよ

「専制主義対民主主義の対決」とアメリカのバイデン政権は、中国やロシア、朝鮮民主主義人民共和国との軍事的対決を叫んでいる。中国が、台湾を武力で統一する「台湾有事」を起こそうとしている、「専制国家」による台湾侵攻を「民主主義国」は阻止しなければならない、とバイデン大統領は言う。これに乗る形で、岸田政権は「自由で開かれたインド・太平洋を守るための備えをしなければならない」、「台湾有事は日本有事だ」と言って、自衛隊増強を行っている。

 違う。危機を煽っているのはアメリカと日本だ。ウクライナ戦争による「特需」で巨額の利益を得たアメリカの兵器産業は、東アジアに高額な兵器を売りつける「市場」を確保するため中国の脅威を煽り立てている。兵器産業が重要な支持基盤であるバイデン政権は、その意向にそって「専制主義対民主主義」の構図を作り、日本や台湾、韓国の人々に不安と中国への敵意を掻き立てて軍備増強に賛成させようとしている。さらに、昨年2月24日に始まったウクライナ戦争を利用して「強力な兵器を備えた軍隊が平和を守る」という宣伝を浸透させようとしている。

 大成建設が埋め立て工事を行っている辺野古新基地は、普天間飛行場の負担軽減のための基地機能移設という名目だった。それが今では、中国との軍事的対決に備えるための基地として位置づけられているという。仮に台湾有事が起これば、台湾や中国はもちろん、沖縄は日本、韓国など東アジア全域は壊滅的な打撃を受けるとのシミュレーションの結果が発表されている。恐るべき数の死傷者が出ると予想されている。

 2022年12月16日に岸田政権が改定した『安保三文書』は、自衛隊の反撃能力=敵基地攻撃能力付与するとした。在日米軍と自衛隊が使用することが予定されている辺野古新基地は、敵基地を攻撃するミサイル類を搭載した自衛隊機が出撃する可能性が大きい。当然、辺野古は攻撃目標になる。沖縄戦の惨劇を繰り返すのか。

 私たちは、辺野古埋め立て工事の即時中止を要請する。  


個人アピール
Yさん:大成建設は沖縄を再び戦場にしたくないというこえを聞け。戦争のために、米軍と自衛隊に使用される辺野古新基地建設工事をやめ、沖縄から撤退せよ。沖縄の工事に続いて、佐賀空港の自衛隊オスプレイ用の造成工事を大成建設がおこなうことが明らかになりました。大成建設に抗議します。許すことはできません。地元漁民や住民らの反対で佐賀空港に自衛隊のオスプレイを配備する計画が、この4・5月防衛省・佐賀県・一部有明海漁協幹部によって、オスプレイ用地の売却を決めました。防衛省との売買契約によると、この造成工事などを大成建設がおこないます。国策工事で肥え太ってきたのが大成建設。住民の意思を踏みにじってすすめる工事をやめさせよう。

Hさん:うれしいニュースがあります。防衛局はジュゴンは絶滅したという論文を発表していたが、海藻藻場でジュゴンの糞が見つかった。ジュゴンは生きていたのだ。ジュゴンを殺さないために今すぐ工事をやめなさい。
 政府は台湾有事を煽り立て、うるま市の勝連分屯地に地対艦ミサイルを配備しようとしています。再び沖縄線を繰り返してはいけない。しかも保安林を伐採して基地施設に形質変更してしまった。これは森林法違反である。元の状態にもどすことを要求します。

Sさん:防衛省は反対を押し切って、移植すれば大丈夫といって、希少生物である浜サンゴを移植したが、11群体のほとんどが死滅したという。こういう環境破壊を大成建設は積極的にやっている。許してはいけない。

Y1さん:大成建設は戦争の工事で明治以来大きくなってきた。しかし戦争は市民には犠牲だけを負わせるものだ。全国の自衛隊基地の地下要塞化の工事にも大成建設は名乗りを上げようとしている。こんなことは許されない。戦争になったら島国日本は港湾を封鎖されただけで住民は飢え死にするだろう。戦争に反対しましょう。

Gさん:みなさん戦争なんて来ないと思っていませんか。そんな調子ではとんでもないことになってしまいますよ。日常がどんどん戦争の色に染められて行っている。

 どれだけととおくまで歩けば大人になれるの どれだけ金を払えば満足できるの
  それだけミサイルが飛んだら戦争がなくなるの その答えは風のなかさ 風が知ってるだけさ

シュプレヒコール


Stop! 沖縄新基地建設・福岡

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