2月20日の沖縄県議会百条委員会で重要な事実が明らかになりました。2・21付琉球新報はこう報じています。
〈山城農林水産部長は埋め立てに関して、岩礁を砕く場合や埋め立てのための海砂を採取する際、知事の許可が必要であることを明らかにした。県漁業調整規則で定められている。埋め立ての着工後に海底のサンゴを移植する際にも知事の許可を得る必要がある。
政府は今後、埋め立てに向けた作業を進める考えだが、着工への影響が必至の知事権限として、許可の是非が新たな焦点となりそうだ。〉
また2・21付沖縄タイムスはこう伝えています。
〈山城農林水産部長は、埋め立て工事や着工後のサンゴ移植の際に、県漁業調整規則に基づき知事の許可を得る必要があることを明らかにした。
県によると、4月以降に見込まれる工事予定区域の海底ボーリング調査時も同規則に基づき「岩礁破砕」の知事許可が必要になる。〉
つまり、埋め立て用の海砂採取、埋め立てのための岩礁破砕、埋め立て着工後のサンゴの移植については知事の許可を得なければならないということです。
沖縄防衛局は海砂を沖縄島周辺海域の5カ所から採取するとしています。それは民間の採取業者に委託しておこなうことになっています。岩礁破砕はサンゴ礁の破壊です。
沖縄タイムスの記事は「県によると、4月以降に見込まれる工事予定区域の海底ボーリング調査時も同規則に基づき「岩礁破砕」の知事許可が必要になる」と記しているので、その許可が仲井真現知事によってなされる可能性がありますが、11月の知事選で辺野古新基地建設に反対する候補が当選すれば、新知事は上の諸事案の許可申請を不許可にすることができます。
ですから、現知事の動向と11月知事選に注目する必要があります。
〔知事の許可権限関連記事〕
◆岩礁破砕に知事権限 農水部長、百条委で証言
2・21 琉球新報
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-219935-storytopic-3.html
◆承認、環境優先せず 百条委2日目
2・21 沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=63284
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