2014年8月31日日曜日

社説・記事:後藤田発言に沖縄の怒り


【後藤田発言に沖縄の怒り】

8・31付沖縄タイムス・社説「[沖縄振興予算]懐柔と脅しがちらつく」の冒頭部分と結語を引用します。

 〈内閣府は、2015年度の沖縄振興予算として3794億円を財務省に概算要求した。14年度当初予算に比べ293億円(8・4%)の増となる。

 内閣府の後藤田正純副大臣は29日、那覇市内で開かれた会合に出席し、「財政的に厳しい県もある中で、沖縄はうらやましがられている」とのたまった。

 後藤田副大臣は何が言いたかったのだろうか。「沖縄県民は政府の温情にもっと感謝すべきだ」と言いたかったのか、それとも「これも仲井真弘多県知事のおかげだから、知事選は一つよろしく」と言いたかったのだろうか。〉

 〈普天間問題が浮上して以降、「沖縄を甘やかすな」との、歴史と実態を無視した暴論が、本土側から頻繁に伝わってくるようになった。

 だが、安全保障政策について、ほんとに甘えているのは誰なのか。

 戦後この方、安全保障政策の負担と犠牲をどこよりも負ってきた地域はどこなのか。

 理不尽な圧力に屈してはならない。

 政府が、金と基地をセットにして新基地の受け入れを迫るようであれば、のしをつけてお返ししよう。〉

 

後藤田発言を翁長那覇市長も厳しく批判しました。8・31付沖縄タイムス記事「翁長氏「沖縄に配慮ない」後藤田氏発言批判」から。

 

 〈翁長雄志那覇市長は30日、内閣府の後藤田正純副大臣が沖縄振興予算の概算要求額について「うらやましい」などと発言したことについて、「米軍統治下で日本と切り離され、人権をじゅうりんされてきた沖縄の歴史に対する配慮も何もない言葉。とても失礼な話だ」と批判した。翁長氏への知事選出馬要請後に、記者団の取材に答えた。

 翁長氏は「本州から四国に橋を架けると3兆円、九州には1兆円かけて新幹線ができた。九州や四国が負の遺産を持っているからという話ではない」と米軍基地と振興予算のリンク論を否定した。

 その上で、リンク論を逆手に取って「うらやましいと思うなら、日本国民全体で安全保障を考えて米軍基地を自分の所に誘致してもらいたい」と厳しく指摘した。〉

 

〔参考記事〕

◆◆社説[沖縄振興予算]懐柔と脅しがちらつく 8・31 沖縄タイムス

 

 

翁長氏「沖縄に配慮ない」後藤田氏発言批判 8・31 沖縄タイムス

 

 

 

 

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