2014年10月31日金曜日

【知事選告示 各紙社説集】

●沖縄県知事選が10月30日、告示されました。沖縄の2県紙と産経・毎日・岩手日報・信濃毎日・中国・徳島各紙の社説を紹介します。これらの社説のうち、産経の社説「沖縄県知事選 正面から移設の意義説け」はダントツに犯罪的なものです。一部を抄出します。

 〈県民にとって、基地負担の軽減に関心が向くのは当然だろうが、尖閣諸島(石垣市)を抱える沖縄が国の守りの最前線になっているという現実もある。
 基地負担のみならず、日本の防衛をどうするかという視点に立って議論を展開してほしい。

 すでに移設に関連する工事が始まっており、頓挫すれば日米安全保障体制に亀裂が入り、同盟の抑止力低下につながりかねない。

 南西諸島方面で近年、何が起きているかを候補者や県民は直視してほしい。中国は力ずくで尖閣の領有をねらい、中国公船が尖閣周辺の領海に侵入してくる。

 こうした中国の軍事的動向を冷静に考えれば、沖縄における米軍のプレゼンスが、沖縄自身を含む日本の平和と安全、さらには東アジアの安定に欠かせないことはわかるはずである。

 日米同盟の抑止力を保ちつつ、住宅密集地にある普天間飛行場の危険性を除くには、辺野古移設の実現こそが現実的な解答だ。

 1つの地方選挙が、国の安全保障の行方に影響を与えること自体、望ましくないが、政府は沖縄振興をめぐる協力などとともに、辺野古移設の重要性を正面から説いていかなければならない。〉


 産経は沖縄差別を社是にしていると言い切っても過言ではありません。〈沖縄は「国の守りの最前線」なのだ、日米同盟の抑止力を低下させないため進んで辺野古移設を受け入れよ〉と県民に説教しています。

知事選告示にちなみ、2県紙、八重山毎日、宮古新報、地元放送局と全国数紙・地方紙が記事を掲載しました。ご覧ください。


〔参考記事〕
<社説>知事選告示 揺るがぬ公約の実現を 沖縄の将来決める分岐点
 10・30 琉球新報 
 


社説[知事選きょう告示]将来像示し政策論争を 10・30 沖縄タイムス


社説 沖縄県知事選 正面から移設の意義説け 10・30 産経


社説:沖縄県知事選 辺野古移設への審判だ 10・30 毎日


沖縄知事選告示 はや及び腰の政府与党 10・30 岩手日報


沖縄県知事選 基地の論戦を見守りたい 10・30 信濃毎日


沖縄知事選 基地問題、大いに論戦を 10・30 中国
 


 沖縄県知事選告示  基地問題に民意反映を 10・30 徳島 

 

 

0 件のコメント:

コメントを投稿