2014年11月2日日曜日

News:仮設桟橋問題 ずれ込む「埋め立て着工」

沖縄防衛局が県に提出した公有水面埋め立て申請に詳細な記載がない仮設桟橋について10・31付沖縄タイムスに続き琉球新報が報じました。記事は「辺野古の仮設桟橋、海底調査に使用 知事承認の必要も」です。

 

 〈米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画で、沖縄防衛局が辺野古沿岸部に設置を予定している仮設桟橋が、海底ボーリング調査にも使用されることが31日、分かった。着工は11月16日投開票の知事選後を予定している。完成まで数カ月かかる見通しで、台風の影響などで中断した海底調査の日程に遅れが生じるのは必至だ。仮に桟橋を撤去せずそのまま移設に向けて埋め立てを計画する場合、工法の変更申請を提出して県知事の承認を得る必要が出てくる可能性もあり、次期知事の判断が作業の進展に大きく影響しそうだ。

  防衛局は仮設桟橋について「調査や資材搬出などに使用する」と説明しているが、詳細については「回答できない」としている。

  仮設桟橋は、防衛局が6月中旬に大手ゼネコンの大成建設(東京)と契約した埋め立て本体工事に向けた準備工事の一つ。長さは陸上部約30メートル、海上部約70メートルの計約100メートル。工事では環境保全目的で汚濁防止膜を設置し、砕石が崩れないように金属製資材も使用する「事実上の埋め立て」(防衛省関係者)となる。〉

 

 深場9地点の海底ボーリング調査は台風19号通過後開始と予想されていましたが、まだ手つかずです。防衛局が発表した予定では調査は11月30日までに完了することになっていました。しかし最近の情報では調査再開は「知事選以降にずれ込む」とされています。とすると、防衛局は11月17日から30日までの間に調査を終えることになりますが、その間、2週間足らずで大型スパッド台船を導入して9地点の調査を完了することは困難でしょう。

 上の新報記事は「米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設計画で、沖縄防衛局が辺野古沿岸部に設置を予定している仮設桟橋が、海底ボーリング調査にも使用されることが31日、分かった。着工は11月16日投開票の知事選後を予定している。完成まで数カ月かかる見通しで、台風の影響などで中断した海底調査の日程に遅れが生じるのは必至だ」と伝えています。それが事実なら仮設桟橋は大型スパッド台船の係留にも使われるのかもしれません。台船は自力で航行できませんから調査地点への移動は他の船舶の曳航によります。

 またボーリング調査については当初予定の21地点(現在は12地点完了とされています)に加えさらに3地点で調査が行なわれることが明らかになっていて、その追加3地点の調査は来年の3月末日までに終ることになっています。

 仮設桟橋完成までに数カ月を要し、しかも追加3地点で調査をするのなら、海底ボーリング調査の完了は一体〈いつ〉と想定されているのでしょうか。

 

政府は当初、知事選後、年内にも埋め立て着工をと考えていたようですが、着工はどんどん先送りされる気配です。みんなの力で安倍政権に新基地建設を断念させましょう。

 

〔参考記事〕

辺野古の仮設桟橋、海底調査に使用 知事承認の必要も 11・1 琉球新報

 

 

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