2014年11月11日火曜日

News:防衛局長がボーリング調査の遅れを認める

11・7付琉球新報記事「辺野古調査期間延長を示唆 防衛局長、遅れ認める」にこうあります。
 
 〈沖縄防衛局の井上一徳局長は6日の記者会見で、米軍普天間飛行場の辺野古移設に向けた海底ボーリング調査が中断していることに関し「台風などの影響により準備に時間を要している」と遅れが生じていることを認めた。
 今月末の履行期間までに全ての海底調査を終えることが困難となっていることに関しては「進捗(しんちょく)状況をみて判断したい」と述べ、延長を検討していることを示唆した。
  海底調査の再開時期については「準備が整い次第、開始したい」と説明し、大型スパット台船による水深の深い9カ所の調査を実施する考えを示した。〉
 
 深場9カ所の海底ボーリング調査の開始が遅れ、調査期間を延長せざるを得ないことを井上局長がしぶしぶ認めたのですが、調査の遅れの原因は台風とカヌー隊の果敢な抗議行動でしょう。
 11月30日までに全調査を完了し埋め立て計画の立案を終えて、できれば年内に形だけでも着工をという当初の政府・防衛省のもくろみはあえなく潰え、仲井真知事に追い風を吹かせるために16日投開票の知事選前に目に見える計画の進捗をという計算も狂ってしまいました。安倍首相や菅官房長官は歯噛みしているでしょう。
 しかしこのような事態は、台風で地質調査もままならない場所に精密機械である軍用機が集中して駐留する基地を建設することを明らかにしたのですから、そんな計画はもう断念すべきです。
 県は津波対策の訓練を種々実施していますが、海岸線に近い基地が津波で壊滅的な打撃を被ることは東日本大震災時の空自松島基地の例で明らかです。松島基地では戦闘機を含む28機が水没し文字通り全滅しました。
 
 
〔参考記事〕
 
 
辺野古調査期間延長を示唆 防衛局長、遅れ認める 11・7 琉球新報
 
 

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