2014年11月7日金曜日

News:キャンプ・シュワブ内埋蔵文化財問題

11・6付沖縄タイムス記事「年度内実施で協議難航 シュワブ内文化財調査」にご注目を。記事のリードはこうです。
 
 〈名護市辺野古の新基地建設工事に伴うキャンプ・シュワブ内の埋蔵文化財調査で、発掘調査に向けた予備調査を来年3月までに求める沖縄防衛局と、人手不足を理由に年度内実施を困難視する名護市教育委員会が綱引きを続けている。沖縄県教育委員会が、双方に差し戻す形で再協議をするよう求めているが、折り合いが付かなければ工事計画に遅れが生じる可能性もある。(北部報道部・伊集竜太郎、政経部・福元大輔)〉
 
 埋蔵文化財の調査は保全を目的としているのですから、落ち着いて丁寧にやるべきであり、防衛局が新基地建設のために調査を急がせるなど問題外です。この問題は今後、大きな争点になると思います。しっかり念頭に置きましょう。
 
 
〔参考記事〕
 
 
年度内実施で協議難航 シュワブ内文化財調査 11・6 沖縄タイムス
 ・記事から抄出
 
写真 埋蔵文化財が基地内に点在するキャンプ・シュワブ=9月5日
 
 市教委が把握しているシュワブ内の埋蔵文化財は7カ所。集落の石積みや琉球王朝時代の街道などの遺跡で、新基地建設では、埋め立て土砂を採取する辺野古ダム周辺のほか、陸上作業ヤードや仮設道路を整備する区域に分布する。防衛局は今年8月、5カ所の発掘を通知していた。
 
 市教委は一般的に、事業者から発掘の通知を受けた場合、(1)工事の掘削で埋蔵文化財が破壊される(2)掘削しなくても文化財に影響が及ぶ(3)工作物の設置で文化財を損壊したと等しい-などを判断し、埋蔵文化財を発掘調査し、記録保存するよう求める意見を県教委に提出する。
 
 しかし、市教委が判断する以前に、シュワブ内は立ち入りが難しく、市教委が遺物の散布状況や遺跡の範囲、内容など調べる調査が不十分。これに加え、シュワブ以外の調査に職員をとられていることから予備調査を求められても「とてもじゃないが、他に手が回る状況にない」(市教委)と防衛局に説明していた。
 
 そのため防衛局の通知を受け、市教委は、文化財の範囲などが特定できていないため「現段階では遺跡の保存が望ましい」と県教委に伝えていた経緯がある。
 
 県教委は10月17日付で防衛局に対し、予備調査をした上で、市教委と再度協議するよう勧告。この勧告について市教委文化課は「予想通り」と受け止める。
 
 同課によると、事前調整から本発掘調査まで一般的に数年かかるといい、市教委としては事前調整も不十分という認識だ。
 
 市幹部の一人は防衛局の対応に「移設が進んでいるという姿勢をアピールしたいだけだろう」と推測。
 
 今後、国が予算を支出して本発掘調査などを実施する場合には、予算案を市当局が議会に提案して審議するため、同幹部は「与党多数の市議会ですんなり予算が通るはずがない」とも見通す。
 
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=89467
 
 

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