News:遅れる埋め立て着工

●県環境部が４日、防衛局が提出した埋め立て工法変更申請に対する意見を県土木建築部に提出しました。１１・５付沖縄タイムス記事「変更申請「整合に疑問」辺野古移設工期遅れも」がこう報じています。

 

　〈審査を進める土建部は５日にも防衛局に対し環境部意見への見解を求める。回答期限は２週間で、申請内容についても再質問する。

　防衛局の回答に不備がなく順調に進めば１１月下旬～１２月上旬に審査が終わり、知事が承認するかどうかの判断を下す環境が整う。〉

 

　というわけで知事選の帰趨にかかわりなく１２月１０日まで任期を残す仲井真知事の判断に注目が集まるわけです。落選した腹いせに環境部の意見を無視して防衛局の申請を承認してしまうこともあるかもしれません。この点については１１・５付タイムス記事「辺野古新基地：変更申請　知事判断 注目再び」を参照してください。

 

 

〔参考記事〕

 

 

◆変更申請「整合に疑問」辺野古移設工期遅れも　１１・５　沖縄タイムス

 

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=89360

 

 

◆辺野古　工法変更に環境部意見　県、防衛局にきょう送付　１１・５　琉球新報

　・記事から

 

　県環境部は４日、沖縄防衛局が米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けて提出した４件の工法変更申請に対して、環境影響評価（アセスメント）の観点から判断根拠などについて疑問を示した２４件の意見を県土木建築部に提出した。

　土建部は、防衛局に先に質問した３３問に対する局側の回答への再質問と併せて、５日に環境部意見を送る方針。１９日までの再回答を求める予定で、それを受けた継続審査、最終的な知事の承認可否判断などは１６日の知事選以降になる。

 

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-234120-storytopic-3.html

 

 

◆辺野古新基地：変更申請　知事判断 注目再び　１１・５　沖縄タイムス

　・記事から

 

写真　環境部が水路の切り替えで問題視したキャンプ・シュワブ内の美謝川と辺野古ダム＝８月２３日

 

　県環境部は４日、辺野古新基地建設埋め立て工事の変更申請で、変更前の現行案と変更した案の整合性を疑問視する意見を出した。環境部の意見が即、申請を承認しないという結論にはならないが、「辺野古」を争点に繰り広げられる県知事選を挟み、知事の判断が再び注目を集める局面を迎えそうだ。（社会部・島袋晋作、政経部・篠原知恵）

 

　環境部の当初案では、「整合がとれない」と断定した表現だったが、最終段階で「整合に疑問がある」という表現で文言を弱めた。

 

　県関係者は「防衛局から十分な説明がない中で、断定を避けた。まずは疑問を投げ掛けるという趣旨だ」と説明する。

 

　だが、環境影響評価の知事意見で、環境保全は「不可能」としていた表現を、昨年の埋め立て申請に関する意見で「懸念は払拭（ふっしょく）できない」と見直した経緯があり、その後、仲井真弘多知事が埋め立てを承認した。

 

　同関係者は知事や防衛省に対する政治的な配慮を否定するが、結果として知事の判断に裁量の余地を与える表現となった。

 

■“反論”を尋ねる

 

　県内部では、環境部の指摘が即、申請の不承認に直結しないとの見方が大勢だ。現行案より変更案が環境保全で劣っていても、（１）客観的な見地からやむを得ない（２）環境保全策に十分配慮している－などの観点を満たせば承認できるという県の基準があるからだ。

 

　審査を担当する土木建築部は５日にも防衛局に対し、環境部の意見への“反論”を尋ねる方針。別の県関係者は「防衛局が胸にすとんと落ちるような説明をできるか。それが承認判断の分かれ目だ」と説明する。

 

■選挙の結果次第

 

　変更申請は、新基地に反対する名護市の許可や同意が無くても当面の工事を進められるようにする狙いがある。ただ、防衛局は公に明かしていない。

 

　今後は、防衛局が本音を隠したまま、審査の基準に適合する合理的な説明ができるかが焦点となる。県幹部は「あくまで最終審査は土建部だ。防衛局がどういう見解を示すかによって、まだどうにでも転びうる」と慎重な姿勢だ。

 

　審査は、仲井真知事の２期目の任期が切れる１２月１０日までに終わる見通し。県関係者は「選挙の結果次第だが、次期知事に承認の判断を委ねるかどうかは、政府との駆け引きもにらんだ政治判断になるのでは」と見通した。

 

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=89370

 

 

◆辺野古埋め立て　工法変更の可否は知事選後に　１１・５　ＲＢＣ　・動画あり

 

普天間基地の移設に向けた工事を巡り、沖縄防衛局が工法の一部変更を申請していることについて、県による可否の判断が今月16日の県知事選挙以降にずれこむことが確実となりました。

 

http://www.rbc.co.jp/news_rbc/%e8%be%ba%e9%87%8e%e5%8f%a4%e5%9f%8b%e3%82%81%e7%ab%8b%e3%81%a6%e3%80%80%e5%b7%a5%e6%b3%95%e5%a4%89%e6%9b%b4%e3%81%ae%e5%8f%af%e5%90%a6%e3%81%af%e7%9f%a5%e4%ba%8b%e9%81%b8%e5%be%8c%e3%81%ab/