2014年11月6日木曜日

News:海底ボーリング調査、期間延長へ

11・5付琉球新報記事「辺野古ボーリング調査、延長へ 沖縄防衛局、台風相次ぎ」にこうあります。
 
 〈沖縄防衛局は米軍普天間飛行場の名護市辺野古沿岸部への移設計画に伴う海底ボーリング調査で、今月30日までとしていた履行期間を延長する方向で4日までに最終調整に入った。台風の影響で作業が遅れ、延長は避けられない情勢となっていた。16日の知事選まで作業は中断される見通しで、政府が来年6月までの着工を目指す埋め立て本体工事の工期にも影響するのは必至だ。
  防衛局は延長を決定後、県に連絡する方針だが、公有水面埋立法に基づく県への変更申請や岩礁破砕の協議書の再提出は不要という。民間業者との調査契約期限は見直すことになるが、大型台船の借り上げ期間延長などで契約額を実費が超過すれば、調整が必要となる可能性もある。〉
 
 編集者は防衛局が知事選直後の17日から深場9地点での海底ボーリング調査を始めても当初公表した30日までの調査完了はムリと見ていましたが、やはりそうなるようです。
 大型スパッド台船をどこからか調査海域に曳航するのか、キャンプ・シュワブ内の海岸べりで組み立てるのかは現時点では不明ですが、巨大な台船をボーリング調査する9地点を順繰りに引き回すのでしょうから、調査はかなり時間を要すると思われます。また台風が襲うかもしれませんから、台船をしっかり係留できる「仮設」桟橋も不可欠でしょうが、桟橋設置は未着工です。深場調査の完了がいったい〈いつ〉になるのか、防衛局も実はわからないのではないでしょうか。
 「民間業者との調査契約期限は見直すことになるが、大型台船の借り上げ期間延長などで契約額を実費が超過すれば、調整が必要となる可能性もある」というのは、はなはだ興味深い話です。というのは、10年前の海上基地建設にあたっては仲間たちや一部の漁民がボーリング調査阻止行動を果敢に展開したため調査期間が延びてしまい、ついに建設計画が中止されたため、当時の防衛庁が調査会社に莫大な賠償金を払うことになったからです。このままでは、あるいは同じことが起きる可能性もあるのではないでしょうか。
 ちなみに記事にある民間会社は中央開発(株)です。
 
 
〔参考記事〕
 
 
辺野古ボーリング調査、延長へ 沖縄防衛局、台風相次ぎ 11・5 琉球新報
 
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-234110-storytopic-271.html
 

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