2014年11月2日日曜日

News:仮設桟橋問題

防衛局はキャンプ・シュワブ内の海浜から海に向けて100メートル超の桟橋を敷設しようとしていますが、これは仮設であり、工事資材の運搬に使用した後撤去するかどうかが大きな問題になります。しかも同局は敷設工事の詳細を秘匿しています。

 10・31付沖縄タイムス記事「辺野古新基地:工事用桟橋、申請記載なし」がこう報じています。

 

 〈名護市辺野古の新基地建設で、大浦湾側のキャンプ・シュワブ沿岸に敷設する工事用仮設桟橋の使途について、防衛省は30日、「陸から海への石材などの搬入」と説明した。沖縄防衛局が沖縄県に提出した公有水面埋め立て申請に同桟橋に関する詳しい記載はなく、自然保護団体は「もっと明らかにすべきだ」と訴えている。

 桟橋は陸上からの接続道路を含めると100メートル以上の長さになるという。このうち海上に突き出す60~70メートルは砕石を敷き詰めて整備するため、事実上の埋め立て工事になる。

 敷設場所の近くでは、鋼管くいを約550メートル打設する「二重締め切り護岸」と石を積み上げる約320メートルの「傾斜堤護岸」を新設する。桟橋は護岸整備の資材などを船に積み込む際に使用するとみられる。〉

 

 仮設桟橋の敷設予定地はジュゴンの餌である海草(うみくさ)が繁茂している浅海域で、

「北限のジュゴン調査チーム・ザン」によってジュゴンの食み跡が大量に確認された一帯です。

 防衛省の計画は実に許しがたいものですが、こうして〈埋め立てが始まる〉ことを強く意識して声をあげましょう。

 

〔参考記事〕

辺野古に100メートル超仮設桟橋 防衛局が設置へ 10・31 琉球新報

 ・記事から

 

 沖縄防衛局が米軍普天間飛行場の移設を予定する名護市の辺野古崎付近に、100メートル以上の仮設桟橋を設置することが分かった。砕石などで敷き詰め、大型車両が通行できる工事用桟橋を整備する。来年前半の着工を目指している埋め立て本体工事に向けた資材の運搬に使用する。防衛局は24日に本体工事の受注業者を募る入札公告をしており、それに向けた海上工事が始まることになる。だが移設の是非は30日告示された知事選の最大の争点で、県民の反発がさらに強まる可能性がある。

  防衛局は6月中旬に大手ゼネコンの大成建設(東京)と「シュワブ仮設工事」として、本体工事に向けた準備工事の契約を55億2千万円で結んでおり、仮設桟橋整備はその一つ。

 

 

辺野古新基地:工事用桟橋、申請記載なし 10・31 沖縄タイムス

 

 

 

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