日本工営は、要請書の受け取りを拒否しているので郵送しました。以下、要請文を貼り付けます
日本工営株式会社
代表取締役社長 有元 龍一殿
要 請 書
「辺野古の基地建設は無理だ」と防衛省に助言し、
土木設計の受注契約を破棄することを求めます。
私たちStop!辺野古埋め立てキャンペーンは、2013年末の仲井真沖縄県知事(当時)の埋め立て承認直後から、辺野古・大浦湾の埋め立てを許さず、米軍基地建設を進めさせないために、主に辺野古の工事を受注する企業へ抗議する活動をしてきました。
貴社は、日本港湾コンサルタント・中電技術コンサルタント・大日本コンサルタント・中央開発とともに、沖縄県の辺野古の埋め立て変更申請の審査結果がまだ出ていないにもかかわらず、沖縄防衛局から「土木設計」を受注しています。これは行政手続きを無視し、さらに沖縄県民の意思を無視する暴挙です。貴社が「誠意をもってことにあたり、技術を軸に社会に貢献する(貴社HPトップ画面)」を掲げるならば、「大浦湾の埋め立ては不可能、辞めるべきだ」と防衛省にアドバイスするのが、No1の建設コンサルタントとしての貴社のあるべき姿ではないでしょうか。深度90mにも及ぶ軟弱地盤の上に、震度1でも崩壊すると専門家が指摘する工事は、まさに破綻しています。
沖縄の民意は、過去のたびたびの選挙でも明らかであり、一昨年2月の県民投票では投票者の72%43万人もの人が辺野古基地建設に反対票を投じました。また辛抱強くキャンプシュワブ前で座り込み、また大浦湾でカヌーに乗って抗議をする多くの県民の声でも明らかです。その非暴力の抗議の広がりや激しさはご存じだろうと思います。また昨年の9月には、変更申請に対する意見書が沖縄県民だけでなく日本全国、そして海外からも含めて約18000通も集まりました。そのほとんどが、基地建設反対の意見です。
そして大浦湾は、世界でもまれにみる生物多様性の豊かな海であり、北限のジュゴンが棲み、サンゴが繁殖し、5800種以上もの様々な生物が見られる沖縄でも貴重な生態系です。一昨年には、アメリカのNGOが認定するHopeSpotにも選ばれました。大浦湾を埋め立てることは、その海を破壊する行為に他なりません。すでにサンゴの移植が失敗したとも報じられています。
最後に、現在進められている工事は、米軍基地の新設です。沖縄の基地を利用して、米軍がいかに武力で世界を支配してきたか、想像したことはありますか。朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争と他国の侵略の歴史です。日本の「安全保障」の名のもと、日本政府と一緒になって戦争で儲ける貴社の在り方に疑問を感じざるを得ません。
「安全・安心な社会基盤と豊かな生活空間づくりに価値あるサービスを提供し未来を拓く」というビジョンに基づくならば、直ちに貴社が行っている戦争につながる基地建設に加担するのを辞め、受注契約を破棄して下さい。貴社の英断を求めます。
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