(1)要請書(Sさん)
戦争の危機を高める辺野古新基地建設を中止せよ
1947年4月28日に発効したサンフランシスコ講和条約第3条「日本国は、北緯二十九度以南の南西諸島(琉球諸島及び大東諸島を含む。)を、合衆国を唯一の施政権者とする信託統治制度の下におくこととする国際連合に対する合衆国のいかなる提案にも同意する」により、沖縄のアメリカ軍占領統治は継続された。
それから現在に至るまで板付基地(福岡空港)などの日本各地の在日米軍基地が沖縄に移転・集約された。これにより沖縄の人々は、米軍基地から発生する爆音や墜落、落下物、汚染物質流出などの事故、米軍将兵の犯罪といった基地被害に苦しめられてきた。1972年の「本土復帰」から50年が立った今も、その状況は変わっていない。「なぜ、沖縄だけに基地が押しつけられるのか。これは差別ではないか」との不満は、政治的立場を越えて多くの沖縄の人々が共有している。
辺野古新基地建設は、更なる基地負担を沖縄に押しつけるものだ。
昨年11月の沖縄県の玉城デニー知事による辺野古新基地建設「設計変更申請不承認」を、今年4月8日に斎藤鉄夫国交相は取り消し処分にした。しかも「4月20日までに設計変更を承認せよ」と傲慢にも命令した。私たちは、斎藤国交相のこの取り消し処分を怒りを込めて糾弾する。
その辺野古埋め立て工事は、予定滑走路先端の水深90メートルの「B27」地点で、別の地点のサンプル調査で代置した改ざん行為を行った上で行われている。
また活断層の「辺野古断層」、「楚久(そく)断層」の存在、自身による護岸の重みで崩壊する危険性についても指摘がされている。
建設の当事者である国の地質調査委員会さえもが、南西諸島北西沖でマグニチュード7.5以上の地震が起きる確立が50年以内に80パーセントもあるといっており、設計変更しなおす必要があるのにそれさえしようとしない。
3月下旬、沖縄防衛局は「K8護岸」の延伸工事を強行した。それは沖縄県が移植不許可決定で膠着した大型サンゴ2群体を残したままだ。
技術上の問題、違法な状況を放置して埋め立て工事を行うことは決して許されない。
大成建設に対して、私たちは工事の即時中止を要請する。
(2)個人の意見
●Fさん(チラシと同じ内容)
大浦湾への六価クロムや赤土流入をやめよ 第4ゲート内工事を中止せよ!
今、辺野古の第4ゲート内で、辺野古弾薬庫の再編整備工事や商用車用ゲート新設工事や美謝川切り替え工事等が行われています。が、そのため森林が無惨に伐採され、湿地のため、セメント安定処理による地盤改良工事も行われ、大浦湾への赤土流入とセメントから流出する発癌性六価クロムの流入が心配されています。
大浦湾は3000年を掛けて成長した巨大なアオサンゴ群落やジュゴン等、5806種が確認され262種が絶滅危惧種だと言われる世界でも珍しい生物が生育しています。赤土や六価クロムが投入されれば、これらの生物は死滅し、二度と美ら海は戻らないでしょう。
沖縄県は防衛局に対し、「赤土流出や災害等に関する立入検査」の申し入れをしています。しかし、既に森は伐採され、赤土は流出しています。六価クロムも制限はむつかしいでしょう。そもそも、工事に取りかかる前に県に届け出るべきです。このような環境破壊をするような工事はやるべきではありません。今すぐ工事を中止して下さい。
国家権力を振りかざす国土交通省を許すな!
国土交通省は沖縄県の「不承認」処分を取り消す裁決を下しました。そして4月20日までに防衛省が出した設計変更申請を承認するよう勧告したのです。しかし、沖縄県は毅然として「変更なし」の判断を下しました。すると、4月28日(屈辱の日)に国土交通省は、またまた「不承認の是正支持」を勧告したのです。
元々、大浦湾の公有水面の埋め立ての許認可権は地方自治体の沖縄県にあるのです。その「地方自治の権利」は戦前の反省に立って憲法で保障されているのです。しかも、行政不服審査制度は私人の権利救済を目的とした制度です。国家権力が私人になりすまし、私人の権利を利用するなど許せません。それも同じ内閣が裁決するというのです。許せるはずないでしょう。
その国土交通省が知床遊覧船の許可申請を杜撰に許可したため、船ごと沈没し、14人が死亡し12人が行方不明です。また国土交通省は、国の「建設工事受注動態統計」を無断で書き換え3.6兆円という過大統計となったそうです。このような国土交通省が、沖縄県に「不承認の是正支持」を勧告しているのです。沖縄県には「不承認」にした軟弱地盤に関する正当な理由があるのです。それを防衛局は県の支持に従わず、国土交通省は、行政不服審査請求制度を国家権力の弾圧の道具として使い、無理矢理承認させようとしているのです。許すことはできません。
M8級巨大地震で建設不可能、大成建設は撤退せよ
3月に、国の地質調査委員会は、南西諸島北西沖でも、マグニチュード7.5以上の地震が起きる確立が50年以内に80%程度あると評価しました。ところが辺野古新基地は。レべル1の耐震性能で設計されているのです。当然、レベル2で設計変更し直さねばならないでしょう。しかし、防衛局は「使用者である米軍は、護岸等の設計対象地震動はレベル1地震動と設定している」と回答し、有識者会議も「米軍が認めているなら、レベル1で問題ない」と認めたのです。
しかし、今回の地震調査委員会は政府の機関です。レベル2に設計し直さなければならなくなったのです。埋め立て承認撤回に繋がる重要な問題なのです。
大成建設!軟弱地盤問題に地震の問題が加われば、建設不可能ということではないですか。大成建設は辺野古の自然を破壊しないうちに、早く撤退して下さい。
戦争で基地が標的になり住民の命は守れない
大成建設!この辺野古新基地は、確実に人殺しのための戦争に使われる基地です。あなた達はその人殺しのための基地を造っているのです。日本政府は、台湾有事を理由に中国へ侵略しようとしていますが、しかし、この侵略のための辺野古新基地は、逆に狙われ標的になるのです。
沖縄人民はかっての沖縄戦でアメリカ軍の侵略により、人民が逃げ惑い沢山の人々がウクライナのように虐殺されていきました。49万人の人口の内12万人が殺されたのです。そして、南部の激戦地では、4町村が全滅し、それが合併し1つの市や町になったそうです。それが南城市であり、八重瀬町です。南の海からの艦砲射撃で逃げ場を失った人々は、避難していく場所もなく島の中を逃げ惑い、ガマと言われる洞穴に逃げ込めば、火炎放射器で焼き尽くされ。虐殺されたのです。今でもそれらの地区を歩くと、一家全滅した屋敷が、点々とそのまま残っています。
大成建設!基地建設をやめて下さい。何のための基地建設かはっきりしています。人殺しのための軍事基地建設です。今すぐ建設をやめて撤退して下さい。
(3)ギターと歌(Gさん)
「エラブチャおじさんのうた」
1)明るい陽差しをキラキラ浴びて(CFG7C)
春のウララのサンゴ礁
いつもニコニコエラブチャおじさん(FCG7C)
今日はどこへが行かれるの?
2)サンゴ礁は色とりどりの
いのち輝く宝モノ
いつもニコニコエラブチャおじさん
美(ちゅ)らさシマの平和を生きている
3)辺野古の海は奪わせないさあ
戦さ世(ゆ)なんぞに奪われないぞお
いつもニコニコエラブチャおじさん
波のまにまにいつまでも
※申し訳ありません。録音が、ここで切れていました。
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