* 2023年4月20日の大成建設申し入れ行動の報告です。参加者5人でした。
* 次回の予定は5月18日(木)16:50
大成建設九州支店前(住吉神社の向かい)福岡市博多区住吉4丁目1番27号JS博多渡辺ビル
①申し入れ書
大成建設は不祥事を反省し、無理な工事をやめてください
大成建設は3月16日、北海道札幌市で建築中の高層複合ビルにおいて、鉄骨の精度不良と発注者への虚偽申告があったことを公表しました。(以下東洋経済より)
地上26階(高さ約116メートル)、地下2階のこの高層ビルには、ホテルやオフィス、商業施設が入居予定だが、発注者が定めた品質基準を満たしていないため、地上部分の鉄骨を解体して建て直すことになりました。15階まで組まれていた鉄骨を壊して、いちから建て直すそうです。
発端は1月5日。発注側のNTT都市開発の担当者が現場を確認した際に、「このボルト、おかしくないか」と、計画とは違う仕様の施工箇所(仮設ボルトの穴にずれ)があることを見つけました。これをうけて慌てた大成建設の工事課長代理が『数㎜程度のずれならば品質上問題ないだろう』と判断して、虚偽の報告をしたということです。
実際には問題がないどころか、鉄骨については、地上部では722カ所のうち70カ所、地下部では32カ所のうち7カ所が精度不良だった。契約で定めた柱の傾きの限界許容値を平均4㎜、最大で21㎜超過していました。コンクリートの床スラブも570カ所のうち245カ所で、平均で6㎜、最大で14㎜の違いがありました。これほどの鉄骨の精度不良を見逃し、指摘されるまでチェックすることもなく、発注社からミスを指摘されると隠ぺいのために虚偽報告をするのでは、「大成建設の工事は安全性に信頼がおけない」と思われても、しかたありません。
過去を振り返れば大成建設は2007年に、ベトナムで建設工事中の橋(カントー橋)が崩落する事故を起こしました。地上30mの位置にあった橋げたが崩壊して、当時250人の労働者が作業をしており、死者は55人、負傷者は79人とされています。事故の原因は仮設支柱の支柱基礎が不等沈下したことであり、通常の設計においては予測困難であったと結論付けられました。
振り返って、今 工事を進めている辺野古新基地建設予定地は、大浦湾側の海底の地盤が深さ90mまでマヨネーズのように軟弱地盤がひろがり、改良に莫大なお金と時間をかけても技術的に難しいし、環境への影響も甚大だといわれています。そのうえ予定地の東側直下には活断層が存在していて、ずれ動けば地震が起こり、地上の軍事施設は破壊されかねません。震度1程度の地震があれば、護岸が崩壊する可能性が高いと学者がいっています。そのため辺野古新基地は難題が多すぎて建設不可能だといわれています。大成建設は完成の見込みがない無駄な工事で海を壊し続けています。
過去の建設中の事故でわかるように大成建設は万能ではありません。大浦湾の埋立は技術的に無理だと指摘されているのだから、事故がおきて人命が失われたり負傷者が出てしまったら、「通常の設計では予測困難だった」という責任逃れの物言いはできないでしょう。無理でもなんでもとにかく工事を続ければ施工費用が税金から支払われ続けるので金儲けをしたいというのですか。そんなことに税金を使わないでください。大成建設はむだな工事を中止してください。
戦争への道を準備する辺野古新基地建設をやめてください
2月から3月にかけて自衛隊と米軍がアイアンフィストと銘打った共同訓練を行っています。日米の外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2プラス2)が南西諸島における施設の共同使用や共同演習の強化を合意しました。それは、アメリカが中国と戦争を始めたときに、米軍基地と自衛隊基地がある沖縄と南西諸島を戦場にする、自衛隊は主力になって米軍指揮下で中国を攻撃するという訓練です。住民の間にはもし戦場になったら逃げ場もなく巻き込まれてしまうという不安が高まっています。なぜ中国の国内問題にアメリカが介入したら、自衛隊が戦争の先兵にならなければいけないのでしょうか。全く理解ができません。
そのため玉城沖縄県知事は3月7日から10日まで米国に行き、防衛関係者らと面会して意見交換し、辺野古新基地建設に反対する県の立場を伝えるほか、沖縄が二度と戦場にならないような平和的な外交、対話による緊張緩和の必要性を訴えました。辺野古新基地は、住民を危険にさらす軍事拠点です。大成建設は希少生物が生息する美しい大浦湾を埋め立てないでください。PFASを垂れ流す米軍基地建設をやめてください
沖縄ではずっと問題になっていましたが、全国にある米軍基地周辺で地下水や河川、周辺住民の血中などから有機フッ素化合物(PFAS)が高い数値で検出されています。PFASは泡消火剤などに含まれる物質で人体に有害でがんなどを引き起こします。分解されにくいので「永久に残る化学物質」とも呼ばれ、人が摂取すると蓄積され様々な病気の原因になります。周辺の河川や住民の血液検査で高濃度で検出されても、米軍は基地内に調査のための立ち入りを拒否しています。日米地位協定を盾にして立ち入りを拒否し、責任を取ろうとしません。基地返還時に原状復帰の義務がないため、汚染し放題なのです。このように米軍基地は周辺住民にとって迷惑施設なのです。一方、米国内ではPFASの使用は2015年から禁止されています。国内で禁止されている有害物質を垂れ流し放題の米軍です。大成建設は辺野古新基地建設の工事を中止してください。
②Fさんの発言
南部の糸満には沖縄戦で殺された20万人の遺骨が眠っていて、ここの土砂をアジアの人々を虐殺するかもしれない基地建設のために埋め立てに使えば遺骨は2度殺されることになる。どう考えてもおかしいでしょう。それから警察機動隊と海保の暴力で基地建設がやられている。カヌーチームの首を絞めたり窒息させたりしている。とくにカヌーに乗った千葉さんに4月に頸椎損傷の大けがを負わせ、11月にもわざとぶつけて頸椎捻挫をさせるなど殺人に等しい暴行だ。千葉さんは裁判闘争をやっている。3回の知事選で辺野古基地建設反対の知事が当選し、玉城知事は軟弱地盤の設計変更を不承認にしたのであり、建設はやめなければならないはずが、この暴力を使って強行されている。本土ではありえない暴力が沖縄差別なのだ。
アメリカは海兵隊を離島防衛のための「海兵沿岸連隊」に改変し海兵隊を1万人残し、南西諸島を戦場にして戦う決意をした。安保三文書で戦争ができる帝国主義国の仲間入りをしようとしている。しかも日本全土を戦場にしようとしている。許すことはできない。
Sさんの発言
軟弱地盤の工事に莫大な税金が使われる。大成建設は北海道で建築中の高層複合ビルにおいて、鉄骨の精度不良と発注者への虚偽申告する問題をおこした。辺野古でも問題がある工事をやっているのではないか。建設したとしても地震でが崩落すると指摘されているような場所に無理やり基地を建設することのどこが安全保障なのか。南西諸島と沖縄は米中の軍事的対決の最前線にされようとしている。先日宮古島で陸自のヘリが墜落し10人が行方不明になった。ここも自衛隊基地建設にたいして住民の激しい反対運動がたたかわれている。
中国を敵と想定するアメリカの軍事政策が危機を作り出している。それで南西諸島の島々にシェルターを建設しようとしている。全員は助からず、かなりの人が死ぬことを想定している。日本が軍事強化すれば中国も対応するという悪循環におちいってはいけない。ウクライナの次に戦争の危機が高いのは日本や北東アジアで、しかも核戦争になるといわれる。(福岡の)築城基地の強化や日米間の軍事演習が激化しており、中国を射程に入れたPAC3ミサイル部隊が春日基地にも配備されてしまった。みなさん辺野古に目を向けてください。
Y2さんの発言
大成建設は北海道で26階建てのビルの工事を請け負いながら、工期を急ぐあまり検査を手抜きし、精度不良を関連会社に指摘されると逆に数字を変えて隠ぺいしようとしたが失敗した。その結果、26階まで立ち上がっていた地上部分を解体して立て直すことになり、240億円もの損失を計上した。
辺野古新基地建設では大浦湾の90mの深さの軟弱地盤の改良工事は前例もないほど難工事で玉城知事が設計変更を不承認にしている。当然の判断だ。税金を使った戦争のための基地建設、そんなものはいらない。直ちにやめよ。
ギターと歌、Gさん
大成建設は沖縄の辺野古というとてもきれいな、海ガメやジュゴンが暮らす海を埋め立てて、戦争のための人殺しのための基地をつくっています。私たちは、工事をやめるように申し入れを行っています。今沖縄をはじめとして南西諸島にはミサイル基地がどんどん作られています。岸田総理は安保三文書の改定ということで、軍事費を5年間で43兆円、世界第3位にする計画です。台湾有事をあおって戦争へのめり込み私たちの生活が一挙に変えられようとしています私たちが人殺しの立場に立たされます。戦争に反対しましょう
歌
どれだけ遠くまで歩けば おとなになれるの
どれだけ金を払えば 満足できるの
どれだけミサイルが飛んだら 戦争がなくなるの
その答えは風の中さ 風が知ってるだけさ
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