3・17付沖縄タイムス記事「辺野古案曲折どう説明 知事承認 問われる姿勢」から。
〈仲井真弘多知事は14日の記者会見で、米軍普天間飛行場の代替施設として名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部にV字形滑走路を建設するという日米両政府の現行計画について、事実上容認する考えを示した。2006年5月の日米合意以降、県として現行計画に容認姿勢を打ち出すのは初めてとなる。現行計画への賛否を棚上げしたまま、埋め立て申請を審査、承認した格好だ。仲井真知事は、なぜ沖合移動を求めてきたのか、今回の承認にあたり、その問題がクリアされたのかなどの説明を迫られそうだ。〉
知事は昨年12月17日に政府に提出した要請に知事選で公約した「県外移設」を含めませんでした。それ以来、一度も政府に「県外」を求めていません。つまり公約を完全に棚上げしたのです。しかも先の県議会答弁では埋め立ての正当化に踏み込み、「初めに承認ありき」の本性を現わしてきました。
3・15付沖縄タイムス記事「知事、沖合移動求めず 辺野古V字案容認」から関連する部分を抄出します。
〈仲井真弘多知事は14日の記者会見で、米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う埋め立て承認に関連し、2006年の初当選時に掲げていた沖合移動を政府に求めない考えを明らかにした。政府が推進するV字形滑走路案には「申請書に(代替施設の場所や規模などを記載した)アセスの中身も資料として付いてきている中で、それはそれとして受け止めようということで整理をし、最終的な判断をした」と述べ、現行計画を容認する考えを従来より強くにじませた。
1期目の前自民党政権時に、政府に求めた沖合移動の要求は「今のところは考えていない」と明言した。〉
「それはそれとして受け止めよう」とはかつて公約した沖合移動要求を放棄し、事実上、現行計画を容認する姿勢です。17日付タイムス記事は知事の変節の経過を解説しています。知事は政府の現行計画に同意し、「県外移設」の公約も投げ捨てました。
〔参考記事〕
◆辺野古案曲折どう説明 知事承認 問われる姿勢 3・17 沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=64909
◆知事、沖合移動求めず 辺野古V字案容認 3・15 沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=64796
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