2014年9月3日水曜日

News:九州防衛局が佐賀空港へのオスプレイ配備を「説明」


【オスプレイ状況】

9月1日、九州防衛局が佐賀県議会と同市議会に佐賀空港へのオスプレイ配備を「説明」しました。9・2付佐賀新聞がこう報じています。

 

 〈周辺の漁業や農業への影響を懸念する声には、「海面近くで(風圧が大きい)ホバリング運用は考えていない」と話し、「具体的な飛行ルートは(農業の)耕作などへの影響が出ない形で設定し、進ちょく段階に応じて地元に説明する」と理解を求めた。〉

 

 「進ちょく段階に応じて説明する」とは、初めからあれこれ説明すると面倒なことになるから、オスプレイの配備が進んだらいくらかは説明してやるということです。

 同紙はまた別の記事でこう報じています。

 

 〈両議会への説明を終えた槌道局長は米軍利用に関し、明示する時期も含めて「判断する側(地元)が、どの程度内容が明らかになっていれば判断できるかという兼ね合いの問題」と述べるにとどめた。〉

 

 この発言は傲慢きわまりないものです。平たく訳せば「どう説明してもどうせ理解せんだろうが、どの程度内容が明らかになれば受け入れを判断できるのか、そっちで決めて言え」という開き直りです。佐賀県民をあからさまに侮辱した暴言です。

 この暴言の根底には「国は決めたとおりにやるのだから、おとなしく受け入れろ」という発想があります。沖縄に対する姿勢と同じです。

 

〔参考記事〕

オスプレイ配備で九州防衛局を批判 佐賀県議会 9・2 沖縄タイムス・共同

 ・記事から

 九州防衛局の槌道明宏局長らが1日、佐賀県議会を訪れ、政府が陸上自衛隊に導入予定の新型輸送機オスプレイを佐賀空港(佐賀市)に配備する計画を説明した。ただ、具体的な運用方法を明示せず、県議からは「とにかく配備させてくれという要望にしか聞こえない」と批判が相次いだ。

 

 

オスプレイ配備で防衛省、佐賀県・市議会に説明 9・2 佐賀

 ・記事から

写真 佐賀空港へのオスプレイ配備計画について説明する九州防衛局の槌道明宏局長(中央)=1日午前、佐賀県議会

 

 佐賀空港への自衛隊新型輸送機オスプレイ配備計画について、防衛省の槌道(つちみち)明宏九州防衛局長ら幹部が1日、佐賀県議会と佐賀市議会を訪れ、計画概要を説明した。自衛隊オスプレイの飛行ルートや離発着回数といった運用をはじめ、焦点となっている米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のオスプレイの利用形態について明確な説明はなかった。議員からは「全体像が分からない状態で判断しようがない」と批判が相次いだ。

 両議会への説明を終えた槌道局長は米軍利用に関し、明示する時期も含めて「判断する側(地元)が、どの程度内容が明らかになっていれば判断できるかという兼ね合いの問題」と述べるにとどめた。

 

 

防衛省オスプレイ説明 新情報なく県議は不満 9・2 佐賀

写真 佐賀空港へのオスプレイ配備計画について説明に訪れた九州防衛局の槌道明宏局長らに県議から批判が相次いだ=1日午前、佐賀県議会

 

 

 

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