2014年11月11日火曜日

News:埋め立て土砂調達問題

下の11・8付南海日日の記事「奄美の岩ずり、辺野古へ」にご注目を。
 沖縄防衛局は埋め立て資材の調達をすでに計画しています。それは仲井真知事に埋め立ての承認を求めたとき県に提出した申請書の添付書類に記されています。
 
 ▼防衛局の資料では、埋め立て土砂には2種類あります。海砂と岩ずりです。沖縄では海砂を「海砂利」と呼ぶようですが、海砂は沖縄県内のカ所で採取されることになっています。ヤンバルの東海岸沖の3カ所と西海岸沖のカ所および沖縄島南部と慶良間諸島との間の海域の2カ所です。この採取予定地点ではこれまでも民間業者によって採取がおこなわれてきました。
 
 ▼採石場で副産物として出る「岩ずり」は岩の砕片ですが、これらは沖縄県外から調達することになっています。県外は鹿児島県・熊本県・長崎県・福岡県・山口県・岡山県・香川県です。 
 南海日日新聞は奄美諸島の地元紙です。防衛局は同諸島では岩ずりの採取を奄美大島の3カ所と徳之島の1カ所でおこなうことを想定しています。鹿児島県ではほかに大隅半島の錦江町での採取を想定しています。
 岩ずりの採取も新規の事業として取り掛かるのではなく、すでに砕石がおこなわれている場所か、休業中の採石場でおこなわれることになっています。
 
 海砂は陸揚げされてトラックで辺野古に搬送され、奄美と「本土」各県から運ばれる岩ずりは海上を辺野古まで輸送されることになると思われます。そのような事態は何としても避けねばなりませんが。
 
 
ところで近く開始されそうな最初の埋め立て、仮設桟橋設置のために使われる砕石はどこで調達されて搬入されるのでしょうか。それは大きな問題です。
 砕石は沖縄県内でもおこなわれています。防衛局の資料は本部地区と国頭地区のそれぞれ1カ所を「供給業者の採取場所(岩ズリ)」としています。
 
 
〔参考記事〕
 
 
奄美の岩ずり、辺野古へ 11・7 南海日日
 ・記事から
 
 政府が進める沖縄県名護市辺野古への米軍普天間飛行場代替基地建設に使用する埋め立て土砂の採取場所について、沖縄防衛局が奄美大島と徳之島を含む県外6県7地区を提示し、詳しい採取計画を検討していることが6日、南海日日新聞の取材で分かった。砕石生産などに伴い、採石場で副産物として発生する「岩ずり」と呼ばれるもので、同防衛局は「ストック量は奄美大島地区で530万立方㍍、徳之島地区で10万立方㍍程度と見積もっている。
 
 
 

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