【沖縄戦の伝承・継承】
●10・4付琉球新報記事「ひめゆり資料館、元学徒隊の館内講話を来年3月終了へ」から。 10・4 琉球新報
〈【糸満】糸満市のひめゆり平和祈念資料館(島袋淑子館長)で1989年の開館以来、戦争体験を語り伝えてきた元ひめゆり学徒隊の生存者たちが、「証言員」として修学旅行生を対象に、事前の予約を受けて行う館内での講話を2015年3月で終了する。戦後70年を前に、証言員の年齢が80代後半を迎え、人数も開館時の27人から9人に減少したことで証言員の体力に配慮した。4月以降は戦争体験のない学芸員や説明員が講話活動を引き継ぐ。〉
財団法人日本傷痍軍人会は会員の高齢化により2013年11月30日、結成60周年で解散しました。また日本遺族会も高齢化により開店休業状態であり、ジュニア会員を増やす試みも失敗しました。
直接の沖縄戦体験者がどんどん亡くなっていますが、戦争体験継承の努力は沖縄では粘り強く続けられています。「本土」の私たちはその努力から学ぶべきと思います。
【参考記事】
◆ひめゆり資料館、元学徒隊の館内講話を来年3月終了へ 10・4 琉球新報
・記事から
写真 修学旅行生への講話で戦争体験を語る元ひめゆり学徒隊の証言員=2013年1月、ひめゆり平和祈念資料館の多目的ホール
【糸満】糸満市のひめゆり平和祈念資料館(島袋淑子館長)で1989年の開館以来、戦争体験を語り伝えてきた元ひめゆり学徒隊の生存者たちが、「証言員」として修学旅行生を対象に、事前の予約を受けて行う館内での講話を2015年3月で終了する。戦後70年を前に、証言員の年齢が80代後半を迎え、人数も開館時の27人から9人に減少したことで証言員の体力に配慮した。4月以降は戦争体験のない学芸員や説明員が講話活動を引き継ぐ。
学芸課長の普天間朝佳さん(54)は「これまで、半年前から館内講話の予約を受け付けてきた。しかし証言員が年齢を重ねる中で、半年後の確約ができなくなった」と終了の理由を説明する。
同館のピーク時の講話回数は年間千回以上に上り、証言員1人当たり年間100回以上の講話をこなした時期もあった。しかし高齢化で証言員の体力が衰える中、13年9月には館外講話を終了。現在は1日に1回の館内講話が精いっぱいの状況になっている。
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