●8・5付沖縄タイムス記事「新基地工期遅れ必至 計画変更検討」にこうあります。
〈普天間飛行場の代替施設建設工事をめぐり、沖縄防衛局が県に工程の変更申請をした場合、9・5年とされる工期の遅れは避けられない。仲井真弘多知事は現行の工期でさえ「時間がかかりすぎる」と指摘しており、工期が10年以上に延びれば、移設計画そのものへの批判も再燃しそうだ。
沖縄防衛局は昨年、県に提出した埋立承認願書で、キャンプ・シュワブ沿岸部の埋め立て工事のため、作業ヤードとしてシュワブ陸上部と辺野古漁港の2カ所の使用を明記していた。
漁港の使用を断念した場合、新たな作業ヤードを確保するのは困難で、すでに承認願書に記載したシュワブ内の作業ヤードを使用する公算が大きい。
作業ヤードが1カ所しか使えなければ、埋め立て工事の効率性が低下し「埋め立て5年、滑走路関連工事4・5年」と想定された工期のうち、埋め立て部分の工事を予定通り完成させるのが極めて難しくなる。
背景には、移設に反対する稲嶺進名護市長が使用権限を持つ辺野古漁港を、作業ヤードの一つに選んだ見通しの甘さがある。〉
また8・5付同紙記事「防衛局、辺野古埋め立て計画変更検討」にはこうあります。
〈米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は辺野古漁港の使用許可を名護市から得られないことを想定し、公有水面埋立法に基づく設計概要の変更を今秋にも県に申請するよう検討していることが4日までに分かった。使用許可の回答を留保している名護市の対応をみて、最終的に判断する。変更した場合は県知事の承認が必要で、審査には2カ月程度かかるとみられる。本体工事の着工や工期の遅れなどへの影響は避けられず、11月の知事選の争点に浮上する可能性が出てきた。
現行計画は防衛局が効率性や道路交通への配慮などから「最適」と導き出した工法だが、辺野古漁港が使用できなければ、作業ヤードの場所を変える必要が生じる。工程の大幅な変更にあたることから、あらためて申請を求められる。〉
稲嶺名護市長の抵抗がどれほど力を発揮しているか、リアルにわかります。
2014年度防衛白書にはこうあります。
▽米軍再編 普天間飛行場の県内移設に向けて事業を着実に進めている。KC130空中給油機を岩国飛行場に移駐。
しかし「着実に進んでいない」ことは上に見たとおりです。
〔参考記事〕
◆新基地工期遅れ必至 計画変更検討 8・5 沖縄タイムス
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=78902
◆防衛局、辺野古埋め立て計画変更検討 8・5 沖縄タイムス
図版 普天間代替施設をめぐる今後の動き
0 件のコメント:
コメントを投稿