糸数慶子氏の演説
先住民族の権利を履行するという、日本政府の概括的な立場は歓迎したい。しかし日本政府が琉球民族を先住民族と認めていないことは大変遺憾に思う。
国連先住民族権利宣言18条の意思決定に参加する権利を強調したい。この権利は、同宣言3条における自己決定権の行使の一形態だ。琉球民族は長年、沖縄の米軍基地に反対してきた。日本の面積の0・6%を占めるにすぎない琉球・沖縄に、在日米軍専用施設の74%が集中している現状は明らかな差別だからだ。
しかし日本政府はこの意見を全く考慮せず、むしろ辺野古と高江に新たな軍事施設を建設しようとしている。琉球民族の多くが反対する基地建設の強行は、意思決定に参加する先住民族の権利に明白に違反するとともに国連宣言30条の軍事活動の禁止にも違反する。
従って日本政府に、琉球・沖縄の先住民族の意見を尊重するよう要求する。
〔参考記事〕
◆当真氏「沖縄の自決権に手応え」先住民族会議 9・25 沖縄タイムス
・記事の冒頭を引用
写真 先住民族世界会議に参加した「琉球弧の先住民族会」の当真嗣清氏(左)と糸数慶子参院議員=23日、ニューヨーク国連本部
【平安名純代・米国特約記者】米ニューヨークの国連本部で23日、世界の先住民族や各国代表による「先住民族世界会議(WCIP)」の分科会が開かれた。議事進行の遅れで、沖縄から参加した「琉球弧の先住民族会」の当真嗣清代表代行は発言の機会を逃したが「手応えはあった。沖縄の自決権を認める方向へ、日本政府は動くと思う」と話した。
◆当真さん、発言機会逃すも「参加は意義」 国連先住民族会議 9・25 琉球新報
◆糸数さん発言要旨 国連先住民族会議 9・25 琉球新報
◆糸数議員、国連で演説 先住民族世界会議 9・24 沖縄タイムス
写真 国連本部で行われた先住民族世界会議で、スピーチする糸数慶子参院議員=22日、ニューヨーク
◆「先住民の権利侵害」 糸数氏、辺野古反対訴え 国連会議 9・24 琉球新報
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