（１）要請書
大成建設は遺骨の混じった土砂を埋立てに使うな！
基地建設をやめよ！
今、土砂の採取で問題になっているのが、先の沖縄戦の激戦地であった、南部の糸満市の土砂です。たくさんの人々の遺骨が眠っている土砂を辺野古新基地建設の埋立てに使おうというのです。このことについて全国の２１２の自治体が反対の意見書を提出しています。福岡市議会も全会一致で土砂の採取反対の決議を上げています。遺骨の入った土砂を埋立てれば、遺骨は２度殺されるのです。弔う人もなく海底に沈んでいくのです。そしてまた、アジアの人々を虐殺するための基地造りをするのです。大成建設はこれを許せますか。許せないでしょう。
沖縄南部の糸満市の土砂採取についてですが、沖縄県の自然保護課長は、１２月２８日に出された、熊野鉱山の土砂採取の開発届を、１２月１日に遡って受理し、１月１日から事業に着手し作業を始めることを認めたのです。何故遡って受理したのかというと、自然公園法３３条に、届出書提出後３０日は事業に着手できないとなっているのです。だから１か月遡って受理し、１月から着手できるようにしたのです。遺骨採取ボランティアのガマフヤーの人達が抗議をしましたが、課長は態度を変えませんでした。遡って受理するなどふざけ切っています。沖縄だから許されるのでしょうか。
自然公園法だけで現地の工事に入れるのではありません。その前に終わらせないといけない手続きがたくさんあります。糸満市の「風景づくり条例」や「開発行為の指導要綱」の手続きや、知事の農地一時転用許可を得ることが必要なのです。また、地元の糸満市は「沖縄戦跡国定公園は、平和の尊さを認識し、２０万人あまりの霊を慰めるための場所です」「掘れば沖縄戦で亡くなった人々の遺骨がたくさん出てくるのです。このような場所の土砂を採取することは許されません。」と強く反対しているのです。熊野鉱山は、地元の意見を聞いて、採掘をやめてください。
大成建設は、遺骨の混じった土砂を米軍基地建設のための埋立てに使うのですか。それは許されないでしょう。埋め立てをやめて沖縄から撤退してください。
千葉さんに対する殺人的暴力は許されない！
辺野古新基地建設は、元安倍政権の東京警視庁機動隊と海上保安官の暴力的弾圧によって再開されました。その暴力の最たるものが、昨年４月に海上でカヌーを漕いで抗議行動を行っている千葉和夫さんに対する殺人的暴力です。昨年４月１５日、カヌーのうまい千葉さんは、海保のゴムボートを追い越して前に出ました。そのことに頭にきた海保のゴムボートが千葉さん目掛けて激突し、千葉さんは左胸を強打され、ゴムボートは千葉さんの上に覆いかぶさり、千葉さんはスクリューで体が切り刻まれると恐怖を覚え、必死で這い上がりました。ところが千葉さんの背中目掛けて、もう一隻のゴムボートが激突したのです。千葉さんは「操作ミスではない。明らかに自分を目掛けて突っ込んできたものだ」と確信したそうです。後で友人が撮影したビデオを見ても確信できたそうです。
海の上は、まるで密室で起こっているのと同じで、市民には見えません。それをいいことにして、海保は暴力を振るうのです。これは、たまたまおこった操作ミスとかではなく、明らかに千葉さんを標的にした殺人に等しい事件だと思います。千葉さんは頸椎損傷の大怪我を負わされました。これは千葉さん個人の問題ではなく、カヌーチーム全体の問題であり、大きく考えれば沖縄が植民地扱いにされている問題でもあると千葉さんは考えています。このようなことはヤマトでは起きないのではないかと千葉さんは言っています。
７月３０日に千葉さんたちは那覇地裁に提訴しました。ところが、１１月５日、フロートの外にいた千葉さんは、また再び海保のゴムボートに激突され、フロートごと２～３ｍ押し込まれ、千葉さんは目の前が真っ暗になりました。そして、海保のゴムボートは千葉さんの安全確認もせずに逃げて行ったのです。引き逃げ事件と同じです。海の警察官がこんなことをするのでしょうか。
千葉さんは、首と頭が痛く、歩くことも困難なため、付き添いを頼み、救急外来に行き、頸椎捻挫で全治２週間の診断を受けました。昨年４月の事故は民事裁判で争っていますが、今回は刑事事件として、「特別公務員暴行陵虐致死傷罪」で訴えました。海保を許すことはできません。これは殺人に等しい事件ではないですか。
沖縄では３回の知事選で辺野古新基地建設反対の知事が勝利し、県民投票でも７２％が基地建設反対の民意を示しました。そして玉城知事は、軟弱地盤の「設計変更申請」を「不承認」にしました。建設不可能だと判断したからです。ですから、防衛局はすぐに工事を止めなければなりません。しかし、工事は止まらず警察権力に守られながら、暴力による基地建設を強行しているのです。そういう最中に千葉さんの暴力事件は起こりました。この政府・防衛局の基地建設の強行は、沖縄差別です。暴力と沖縄差別で成り立っているのです。本土で警察機動隊や海上保安官に守られて建設されたことがありますか。岩国でも築城基地でもないでしょう。明らかに沖縄差別なのです。許すことはできません。大成建設は恥かしいとは思いませんか。今すぐに、沖縄から撤退してください。
日米２プラス２の戦争への道を阻止しよう！
安保「３文書」の改訂を待ちわびたように、1月初め、日米の２プラス２（外務・防衛大臣会談）が開催されました。アメリカは敵基地攻撃を主力とする「３文書」を「同盟の抑止力を強化する重要な進化」といって強い支持を表明しました。反撃能力の保有や、防衛費の増額などを評価したのです。そして、中国、ロシア、朝鮮民主主義人民共和国が脅威だと言っています。特に中国に対しては「国際秩序を造り変えようとしており、国際社会全体にとっての深刻な懸念であり、最大の戦略的挑戦だ」といって批判し、戦争情勢を煽っています。
また、米軍がグアムに引き上げると噂される中、自衛隊は米軍に頼らず闘える軍隊になるため、反撃能力を高める決意をし、日本は軍事大国へ大転換すると決意し、武力行使できる軍隊へ大転換したのです。我が国が主たる責任をもって阻止しうる防衛力を強化するといっているのです。
しかし、アメリカは海兵隊を離島防衛のための「海兵沿岸連隊」に改編すると言って海兵隊を１万人残し、南西諸島を戦場にして戦う決意をしたのです。岸田政権はこの「３文書」をもってEUを歴訪しました。
天皇制軍事国家であった日本が戦争に敗北し、アメリカの支配のもとで、日本が二度と侵略戦争をしないよう、監視と縛りのもとにありました。しかし、この「３文書」をもって日本が再び軍事大国に大転換することが認められたのです。戦争できる帝国主義国の仲間入りをしようというのです。このような軍事同盟を許せますか。とても許すことはできません。しかも、沖縄、或いは九州、日本全土が戦場になろうとしているのです。沖縄の人々は「ノーモア沖縄戦 ぬちどぅ宝」と言って闘っているのです。私たちも沖縄の人々と連帯して戦争に反対していきましょう。戦場は沖縄だけではありません。日本全土が戦場になります。
大成建設！このような戦争に賛成ですか。戦争によって金儲けをしたいのですか。そのような心根を反省して、埋め立てをやめてください。基地建設をやめてください。基地は人を殺すためにあるのです。あなた達はそのような建設をやっているのです。基地建設をやめて沖縄から撤退してください。
（２）個人の意見
● Sさん
このビルに入っている大成建設九州支店は、沖縄県名護市の辺野古埋め立て工事を統括しています。しかし、埋め立て予定地の大浦湾には、マヨネーズ地盤とも呼ばれるほど軟弱な地盤があり完成は疑問視されています。また、埋め立て予定地には活断層があり震度1の地震があれば埋め立ては陥没すると言われています。 沖縄県民は、県知事選挙や住民投票で辺野古新基地建設反対の意思を表明しました。しかし日本政府はこれを無視して建設工事を行っています。これが民主主義国家のすることでしょうか。
辺野古新基地は、日本本土、馬毛島、奄美大島、沖縄、台湾、そしてフィリピンを結んで中国を包囲する軍事基地ラインを形成します。アメリカを守るための基地です。中国を牽制すると称して自衛隊と在日米軍は、合同軍事演習を繰り返し行っています。これにオーストラリア軍が参加しています。
沖縄県民は、煽られる戦争の危機に不安を感じています。「沖縄戦が再現されるのではないか。自分達が住む場所が、ミサイル戦争の戦場になるのではないか…」、と。嘉手納基地に常駐しているアメリカ空軍の戦闘機部隊が、グアム、オーストラリア、そして沖縄を移動するローテーション配備になります。これは、嘉手納基地がミサイル攻撃を受けることを想定して行われるとのことです。
大成建設は、新基地建設工事を今すぐ中止し、辺野古の海を現状復帰させ、沖縄から撤退すべきです。
● Yさん
沖縄の人々が反対の声を上げている、大浦湾の基地建設に反対しています。反対の声を上げていきましょう。どのような目的があるのか。アイアンフィスト２３日米共同訓練、海兵隊、オスプレイ参加、自衛隊も佐世保、千葉から６００人が参加。目的は南西諸島、離島奪還訓練。大分県の日出生台でも訓練、米軍オスプレイは事故で飛行停止中なのに飛行を認めて訓練している。住民を危険にさらすことになる。由布院でも住民が抗議行動している。
沖縄を含めて徳之島、熊本でおこなわれている。戦争のための基地はいらない。軍事優先の社会では生活者のあたりまえの権利が脅かされていく。
● Sさん
防衛省は戦争の準備を行っており、辺野古をはじめ、南西諸島に自衛隊の基地を建設をして防衛費を膨らませ、先制攻撃をすることまでやろうとしている。憲法無視の戦争準備だ。アメリカが軍事予算を獲得するために中国脅威論というキャンペーンをでっち上げ、それに乗って軍拡をしているのが今の日本だ。
南西諸島は２週間生活物資が入ってこなかったら飢え死にする小さい島ばかりだ。万一、米軍主導の計画で戦争が行われでもしたら、飢餓と逃げ場がない状況で沖縄戦の再来になってしまう。そんなことを積極的にやろうとする米国と日本政府は、住民の命を軽視して何を考えているのか。中国が何もしていないのに敵視して難癖をつけ外交努力もしない日本政府。４３兆円の軍事費で世界２位の軍事大国を目指す岸田政権は認めない。
（３）ギターと歌（Gさん）
私たちは戦争に反対し、大成建設が命の海を壊し戦争のための基地を建設することにことに反対しています。
歌：平和な命の喜びの歌
平和な命の喜びの歌
平和に国境はない
平和は金では買えない
海を殺す金の暴力
空を切り裂く金の暴力
大地をむさぼる金の暴力
戦争を生み出す暮らしはいらない
この海のように この空のように この大地のように
平和を生きよう
歌は命から生まれる
命は平和そのもの
平和は命から生まれる
命溢れる平和な歌があればいい
平和な命の喜びの歌
