News:「５年以内の普天間運用停止」問題と埋め立て承認取消訴訟での県の答弁書

●５，６の両日、安倍首相と小野寺防衛相がそれぞれ、来日したヘーゲル米国防長官に仲井真知事の「５年以内の普天間運用停止」の要望を取り次ぎましたが、わずか数日後の１０日、在日米海兵隊のトップが米国の首都で「ノー」を明言しました。

　この拒絶に対する知事の反応について４・１１付琉球新報がこう報じています。

　〔仲井真弘多県知事は１１日の記者会見で、在沖米軍トップのウィスラー四軍調整官が県が求める米軍普天間飛行場の５年以内の運用停止について「新しい基地ができるまで動くことはできない」と明確に否定したことに対し、「現場の人は『どうでしょうかね』と言いかねない気がするが、『運用停止状態』の厳密な定義も含めてこれから詰めていく段階だ。現場の技術者を含め知恵を出せば十分に解決可能だ」とけん制した。〕

　基地の運用停止なら誰もが返還・撤去を思い浮かべるでしょうが、この記事で知事が「運用停止状態」を定義せず日本政府に要求したことがよくわかります。

　一方、菅官房長官はウィスラー調整官の拒否表明で大慌てし、政府の努力を強調しました。辺野古移設推進のため、とにかく知事を支援するのが安倍政権の方針だからです。

●辺野古埋め立て承認取消訴訟で、県が訴えの却下を求める答弁書を提出し、その概要が明らかになりました。４・１１付沖縄タイムスの記事全文を読んでください。

　ジュゴン、サンゴ、ウミガメに関する記述を含め、出来の悪い傲慢な開き直りに満ちています。沖縄タイムス記事「県、訴え却下要求　辺野古訴訟答弁書提出」のリードのみ抄出します。

　〔米軍普天間飛行場返還問題をめぐり、県内の６７５人が仲井真弘多知事の埋め立て承認の取り消しを求めている辺野古埋め立て承認取消訴訟で、県は９日付で答弁書などを那覇地裁に提出した。住民側の訴えを退けるよう主張し、工事の中断を求める執行停止の申し立てには、意見書で却下を求めている。第１回口頭弁論は１６日。〕 

 

〔参考記事〕

◆普天間５年以内「答えはノー」　在日米海兵隊トップが明言　４・１１　琉球新報 

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-223345-storytopic-53.html

◆辺野古完成まで運用停止困難　沖縄米軍トップ　４・１１　沖縄タイムス・共同

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=66666

◆普天間運用停止、代替施設完成が前提…米司令官　４・１１　読売

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20140411-OYT1T50056.html

◆仲井真知事、５年以内の運用停止「知恵出せばできる」　米軍トップ発言けん制

　４・１１　琉球新報 

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-223357-storytopic-3.html

◆普天間運用停止に全力＝菅官房長官　４・１１　時事

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014041100795

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◆県、訴え却下要求　辺野古訴訟答弁書提出　４・１１　沖縄タイムス

http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=66625