◆「なぜ今」「海軍病院活用?」 オスプレイ 横須賀飛来 市民関心さまざま
10・26 神奈川 ・記事から
写真 オスプレイの危険性などについて訴える市民団体=京急線横須賀中央駅前
米海兵隊の新型輸送機オスプレイが25日、米海軍横須賀基地(横須賀市)に初めて飛来した。反対派の市民団体が「NO!オスプレイ」などとメッセージを掲げ監視する中、約1時間で2回の離着陸を実施。市民の間では「安心とは言えず反対」「なぜ今、横須賀に来るのか分からない」といった声が交錯、「基地の街ヨコスカ」の今が浮かび上がった。
「米軍が意味もなく試すことはない。防災などの観点から言えば、横須賀基地内にある米海軍病院と関係しているのでは」
横須賀にオスプレイを飛来させた米軍側の狙いをこう推測するのは、全国で米軍基地の監視活動を続ける「リムピース」編集長の頼和太郎さん(66)。
オスプレイは7月に厚木基地(大和、綾瀬市)など首都圏に初飛来し、以降全国で訓練飛行などを実施している。こうした現状を踏まえ、頼さんは「例えば、米軍キャンプ富士(静岡県御殿場市)での訓練中に急病人やけが人が出たら横須賀へ運ぶ。オスプレイは速いし沖縄海軍病院へ運ぶより短時間で済む。そういう備えの確保の可能性はある」と見立てた。
米海軍との一体運用が進むものの、海兵隊のオスプレイが横須賀基地に常駐することは運用上あり得ないとみる一方、「緊急時は市街地も飛ぶので市民は影響を受ける」と頼さん。「これで海兵隊は心置きなく訓練ができる。キャンプ富士をはじめとする関東各地での訓練が激しくなる前兆でしょう」と皮肉を込めた。
「原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会」共同代表の呉東正彦弁護士は、オスプレイの事故を懸念した上で、こう強調する。「今回、オスプレイがわれわれの居住地帯を通ったことについて、とても不安感がある。常態化しないよう粘り強く抗議を続けていきたい」
◆横須賀にオスプレイ初飛来 1機が米海軍基地に 10・25 琉球新報・共同
写真 神奈川県の米海軍横須賀基地内のヘリポートに着陸するオスプレイ=25日午前10時ごろ
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