◆オスプレイ配備計画 防衛局が漁協に説明 10・29 佐賀
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図版 佐賀空港周辺の着陸時の飛行経路イメージ(西側)
写真 オスプレイ配備計画の説明会であいさつする徳永重昭組合長。左から2人目が九州防衛局の槌道明宏局長=佐賀市の県水産会館
■ノリ養殖、漁業なお不安
「日本一のノリ産地が脅かされないか」「騒音が不漁をもたらすのでは」。佐賀県有明海漁協が九州防衛局を招き、28日に開いた新型輸送機オスプレイの佐賀空港配備計画の説明会。防衛局は漁場では飛行高度300メートル以上を維持し騒音や漁業被害が出ない見通しを強調したものの、漁業者はノリ養殖だけでなく漁船漁業への影響を危惧し、不安の声を挙げた。
「騒音についての見解は私たちの実感と開きがある」。大浦支所の竹島好道運営委員長は、オスプレイやヘリの騒音がコハダ漁に悪影響を出す危険性を指摘した。今も大村方面から来る自衛隊ヘリの音で、魚が水面に浮かんでこない事態が起きているからだ。
音に敏感で、投網で捕まえるときは船のエンジンすら止めている。しかも優良漁場は佐賀空港の南側2キロにあり「1日60回も飛行すれば魚がいなくならないか。タイラギやアゲマキの資源が枯渇した今、漁業者20人の暮らしを支えているのに…」と訴えた。
終了後、徳永重昭組合長は「今回の説明で不安は払拭(ふっしょく)されてはいない。海にどんな影響が出るのか、科学的なデータの提示も国に求めたい」と述べ、ノリ漁期後にあらためて説明を求める方針を示した。
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