〈沖縄市サッカー場で2014年1月に見つかった米軍遺棄とみられる61本のドラム缶付着物から、ダイオキシン類の中で最も毒性が強い「2・3・7・8―TeCDD(四塩化ジベンゾ―パラ―ジオキシン)」の濃度が50%以上を占めるドラム缶が18本に上ることが、26日までに明らかになった。ベトナム戦争で米軍が使用した8種類の枯れ葉剤の中で最も毒性が強く、発がん性が指摘されている「ピンク剤」「グリーン剤」の可能性があり、いずれも「オレンジ剤」の倍の毒性を持つ。
ダイオキシン研究の第一人者である摂南大学名誉教授の宮田秀明氏が、沖縄・生物多様性市民ネットワークのサッカー場監視評価プロジェクトの一環で沖縄市の調査結果を分析した。県内に残るベトナム戦争の負の遺産を科学的に実証した。〉
ベトナム侵略戦争で米軍が大量の枯れ葉剤を使用したことに米政府は責任をとっていません。侵略戦争に加担した日本政府も米軍が沖縄に持ち込んだ枯れ葉剤による県内での被害を認めません。戦争犯罪を隠蔽することは次の戦争を準備することにほかなりません。
〔参考記事〕
◆最強ダイオキシン検出 沖縄市ドラム缶汚染 10・27 琉球新報
・記事から用語解説を引用
<用語>枯れ葉剤
1961年から71年に米軍がベトナム戦争で化学兵器として散布した混合除草剤。南ベトナム解放民族戦線の軍事拠点である森林を枯らし、食料供給を破壊する目的で農村にも散布された。識別のためドラム缶に描かれた帯の色で呼ばれ、最も大量にまかれた「オレンジ剤」のほか「ピンク剤」「グリーン剤」「ホワイト剤」「パープル剤」「ブルー剤」(粉、水溶液の2種)などがある。ダイオキシンの毒性が住民に深刻な健康被害をもたらした。
◆沖縄市のドラム缶から最も毒性強いダイオキシン類 10・27 RBC ・動画あり
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