●これまでの海底ボーリング調査が辺野古沿岸域の海底の自然環境を破壊しているのではないかという疑いを多くの人たちが共有していたと思いますが、ヘリ基地反対協のダイビングチームが破壊の実態を鮮明に暴露しました。
10・21付琉球新報記事「掘削調査のアンカー、サンゴ礁削る 名護市辺野古」から。
〈【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴い、新基地建設の準備が進む名護市辺野古沖で、海底ボーリング調査のため設置した浮具(フロート)のアンカー(いかり)が台風で切り離され、サンゴ礁に傷を付けていたことが21日までに分かった。ヘリ基地反対協議会のダイビングチームが15、17の両日に実施した潜水調査で確認し、21日に発表した。
同会が調査したのは辺野古崎から大浦湾側に約300メートル離れた海域で50メートル四方の範囲。同会によると、その範囲内だけでも50センチ四方の鉄板16枚重なった約160キロのアンカー3つと、スコップ状のアンカー1つがサンゴ礁の上や間に放置されていた。つながっていたロープやワイヤが途中で切れていた。潮やアンカーに引きずられたワイヤがサンゴを削っている様子も確認された。〉
ヘリ基地反対協が突き止めた事実は深刻な自然破壊のほんの一部かもしれませんが、有力な反撃の材料です。沖縄防衛局を厳しく追及しようではありませんか。
◆掘削調査のアンカー、サンゴ礁削る 名護市辺野古 10・21 琉球新報
写真 台風でサンゴ礁上に放置されたフロートのアンカー=17日、名護市大浦湾沖
●10・20付QAB記事「辺野古・フロート再設置」にこうあります。
〈この週末、辺野古の海では、台風の影響で海岸に打ち上げられていたフロートを再び設置する作業が行われました。18日午後、名護市辺野古の海では、台風19号の影響で海岸に打ち上げられていたフロートを船で沖合に引き戻して再設置する作業が行われました。〉
その他の情報をみてもフロートの再設置が完了したかどうかは不明です。台風19号は数珠繋ぎのフロートをズタズタに寸断しました。バラバラになったフロートは多くが浜に打ち上げられ、あるいは海上に突き出た岩にからまりました。ですから破損したフロートの修復は容易ではない状態と現地の仲間は報告しています。
〔参考記事〕
◆辺野古新基地:フロートの回収作業進む 10・21 沖縄タイムス
・記事から
写真 重機を使ってフロートを動かす作業員たち=21日、名護市辺野古・米軍キャンプ・シュワブ
【名護】米軍キャンプ・シュワブの浜で21日午前、台風19号の影響で打ち上げられたフロートの回収作業が確認された。フロートは、普天間飛行場の返還に伴う名護市辺野古への新基地建設工事に伴い設置されていた。
◆防衛局、浮具を修復 市民ら染谷さん悼む 辺野古 10・21 琉球新報
・記事の前半を引用
写真 市民の抗議船の船長・染谷さんの冥福を祈り黙とうをささげる市民ら=20日、名護市辺野古
【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う新基地建設の準備が行われる名護市辺野古沖で20日、沖縄防衛局が作業や潜水調査を行う様子が確認された。一部は台風の影響で配置が崩れている海上の浮具(フロート)を修復しているとみられる。砂浜に打ち上げられたフロートの近くで重機が動く様子も確認された。海上には警戒船や調査船二十数隻が「臨時制限区域」を示すように並んでいた。
新基地建設に抗議する市民らは、市民の抗議船の船長・染谷正圀さん(72)が19日に亡くなったことを受け、染谷さんの冥福を祈り黙とうをささげた。
◆僧侶、元米軍人ら行脚 辺野古、高江反対訴え 10・21 琉球新報
・記事の前半を引用
写真 平和な沖縄実現を訴えて行脚する宗教家や元米軍人ら=20日、那覇市久茂地
沖縄本島を縦断して基地のない平和な沖縄の実現を訴えようと、日本山妙法寺の僧侶や元米軍人ら約20人が20日、「2014沖縄平和祈念行脚」の出発式を那覇市役所前で開催した。ことしで28回目。出発式後は国際通りを行脚し、名護市辺野古で進む米軍普天間飛行場移設に伴う新基地、東村高江のヘリ着陸帯それぞれの計画中止を求めた。
21日に国頭村辺戸岬から開始、30日には糸満市摩文仁の県平和祈念公園へ到着する予定。22日午後3時には辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前でも宗教者の集いを開催する。
◆市民60人が座り込み 辺野古 カヌー隊による抗議行動も 10・21 琉球新報
・記事から
写真 米軍キャンプ・シュワブゲート前で、座り込みを行う新基地建設に反対する市民ら=21日午前11時すぎ、名護市辺野古
米軍普天間飛行場移設に伴う新基地建設の準備が行われる名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前では21日午前、新基地建設に反対する市民ら約60人が座り込みを始めた。
◆辺野古・フロート再設置 10・20 QAB ・動画あり
・記事から
この週末、辺野古の海では、台風の影響で海岸に打ち上げられていたフロートを再び設置する作業が行われました。18日午後、名護市辺野古の海では、台風19号の影響で海岸に打ち上げられていたフロートを船で沖合に引き戻して再設置する作業が行われました。
一方、連日抗議集会が開かれているキャンプシュワブ前では、基地建設の抗議行動に参加する男性が、19日汀間漁港の近くでおぼれて亡くなった事故の報告がありました。
参加者は男性の意思を継ぎ抗議の声をあげ続けることを確かめ合っていました。
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