【高村自民党副総裁の幻想的信念】
●10・26付朝日記事「集団的自衛権「必ずや理解してくれる」」から高村正彦・自民党副総裁の発言。
〈今や自衛隊も日米安保条約も、ほとんどの国民が理解してくれた。集団的自衛権行使の一部容認も、具体的な法制が国会で審議されて成立するころには、多くの国民が必ずや理解してくれると確信している。(自民党山口県連のセミナーで)〉
高村の発言は集団的自衛権の行使を容認した7・1解釈改憲が国民に受け入れられていないことから生まれています。「多くの国民が必ずや理解してくれる」というのは彼の切望であり信心にすぎません。
安倍政権は特定秘密保護法も運用基準を決めれば反対世論は静まっていくと高をくくっていました。しかし秘密保護法そのものの廃止を求める世論は弱まるどころか各地で粘り強い反撃が続いています。
実際、この世で時間が水に流すことがないとは言えませんが、時間が経てば経つほどことの真相が明らかになって問題がかえって大きくなることもあります。その点では秘密保護法も7・1解釈改憲も同じでしょう。
とりわけ集団的自衛権の行使容認はそれが何を意味するのかが徐々に理解され始めています。遠い国の話だった〈戦争〉が近づいているという実感がじわじわ共有されつつあります。
しかし一方で戦争を待ち望む心理が若者を中心に広がり始めていることも事実です。戦争を知らないからこそ戦争に触れてみたいという心理です。時代の閉塞感や先行きの不透明感、それが生む不安がそういう心理を生んでいます。
編集者は数年前、愛媛県松山市の繁華街で酔っ払った若者7、8人が互いにもたれあいながら、「明日(あした)があるさ、明日(あす)がある」という流行歌の替え歌を歌っていた光景を思い出します。
〈明日がないさ、明日がない、若いぼくらにゃ夢がない、明日がない、明日がない、明日がないさ~
ワハハハ〉
〔参考記事〕
◆集団的自衛権「必ずや理解してくれる」 自民・高村氏 10・26 朝日
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